<ニュージーランドオープン 事前情報◇25日◇ミルブルック ・ゴルフリゾート(ニュージーランド)◇コロネットC(6936ヤード・パー71)、リマーカブルC(6784ヤード・パー71)>
国内男子ツアーは、次週ニュージーランドで行われる豪州ツアーとの共催「ISPS HANDA Japan-Australasia Championship」で新シーズンが幕を開ける。新選手会長に就任した阿久津未来也は、ひと足先にアジアンツアーと豪州ツアーの共催大会で、JGTOが提携を結ぶ「ニュージーランドオープン」から始動する。
つい2週間ほど前の2月10日、日本ゴルフツアー選手会から今年度の選手会長に阿久津を選出したと発表した。選手会理事から阿久津を推す声が多く「嫌だなという感じはなくて、やらせてもらえるならやりたいと思いました」とツアーの顔としての役を引き受けた。
学生時代は学級委員長や生徒会など、まとめ役を担ってきた経験がある。昨年は選手会主催の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」では大会実行委員長として奔走し、表彰式ではインタビューもと務めた。ほかにもトーナメントでのイベントでMCを務めたり、シーズン最終戦や年間表彰式では体調不良の谷原秀人前会長の代役としてスピーチを担当してきた。
「人前に出て話すことが多くなると思いますが、自分の言葉でスポンサーさんやギャラリーの方にも男子ゴルフ界の魅力を伝えたいです。1年では何かができるとは思っていませんが、いただいた機会なので精一杯やりたいと思います」とツアーの顔役としての任務を務めあげる覚悟だ。
選手会長になると会議や会合などの機会も増える。「選手会長の仕事が忙しくて成績が悪いといわれたくない」と成績も落としたくない。
2022年に初シードを獲得した阿久津は、昨年「~全英への道~ミズノオープン」でツアー初優勝を遂げ、賞金ランキングは26位に入った。今季はさらなるレベルアップのためにスイングの再現性を高めるとともに、部門別データで『1.7916』の74位だった平均パット数改善のために、今週は新兵器を投入する。
昨季はプロになって最もパットのデータが悪く、初優勝時に使用していたL字ネックのマレットを手放して、スコッティキャメロンのマレット型を日本から持ってきた。「いままでブレード型やL字ネックのパターへのこだわりがありました。こだわりが悪いとは思わないのですが、こだわりすぎはよくないかなと。平均パット数改善のために、ほぼセンターネックのマレットを作ってもらいました。構えた時の安心感が全然違います」。
通常のマレット型と比べると軽めに作られているなど、感性も生かしやすい工夫もされているという。国内開幕の前に、ニュージーランドでの実戦2試合で試す。
選手会長と選手の二足のわらじを履く1年。「まずは優勝することが目標です。そして、全英オープンとかメジャーに出場したいです」。昨季はミズノオープン優勝の資格で全英オープンに出場も、世界の壁に阻まれて予選落ちに終わった。
再び世界の舞台に立つためにレベルアップを求めてスイング改造やギアへのこだわりを捨てた。今大会は有資格者を除く上位1名に全英オープンの出場権が付与される。新選手会長の初陣でメジャーの切符を手にするのも悪くない。(文・小高拓)
