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マキロイの“力を抜く動き”がアマチュアの飛距離をアップさせる! 力に頼らず飛ばす方法とは?

PGAツアーの解説を務める吉田洋一郎が、ローリー・マキロイのスイングでマネできるポイントを解説する。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年10月15日 12時45分

マキロイは“力が抜けている”から飛ばせると吉田洋一郎はいう
マキロイは“力が抜けている”から飛ばせると吉田洋一郎はいう (撮影:GettyImages)

今年の「マスターズ」を制し、悲願のキャリアグランドスラムを達成したローリー・マキロイ(北アイルランド)。そのスイングをマネしたいと思っても、「マキロイは体格がすごいからマネできない」と諦めている人も多い。しかし、PGAツアーの解説も務める吉田洋一郎が、マネできるポイントを解説する。

【連続写真】沈み込みから地面を蹴って体が浮く! マキロイの“抜重”を駆使したぶっ飛びスイング



多くの方が憧れるその飛距離の秘訣は、筋肉だけではありません。実は「抜重(ばつじゅう)」と呼ばれる技術がカギを握っているのです。

「抜重」とは、地面への加重を意識的に減らす動きのこと。マキロイはトップから切り返しにかけて体を深く沈み込ませたあと、瞬間的に地面を蹴って体のリキミを抜き、体が浮いたような状態でインパクトを迎えています。この状態でボールを捉えることができると、地面反力のエネルギーをボールに伝えることができ、飛距離を伸ばせるのです。

「抜重」を身に付けるための練習法として、左足ジャンプ素振りがおすすめです。切り返したら左足で地面を蹴って、ヘッドがスイングの最下点を過ぎるときに左足が浮いている状態をつくりましょう。これによりリキミゼロのインパクトを体感できます。

切り返したら左足で地面を蹴る。ヘッドがスイングの最下点を過ぎるときに左足が浮くように振ると、抜重の感覚を養える

切り返したら左足で地面を蹴る。ヘッドがスイングの最下点を過ぎるときに左足が浮くように振ると、抜重の感覚を養える (撮影:高橋淳司)

また、抜重のために大切なのが、沈み込み。単に「前傾キープ」を意識するだけだと、体が浮いてしまうので、アドレス時よりもさらに体を屈める意識をしてください。ポイントは骨盤を前に倒すこと。この動きを身に付けるなら、クラブを持たず、壁を背にしての素振りがオススメです。数センチほどお尻を離した状態から、切り返しでお尻が壁に当たるようにしてください。

壁からお尻を数センチ離してアドレス。トップから切り返したら、骨盤を前に倒しながら、お尻を壁に当てる

壁からお尻を数センチ離してアドレス。トップから切り返したら、骨盤を前に倒しながら、お尻を壁に当てる (撮影:高橋淳司)

マキロイのような筋骨隆々の体を手に入れることはすぐには難しいかもしれませんが、この「抜重」の技術を習得することで、あなたも効率的に飛距離アップを目指せます。ぜひ練習場で試してみてください。

■ローリー・マキロイ
1989年生まれ、北アイルランド出身。欧州ツアーでの活躍が注目を集め、2011年には「全米オープン」でメジャー初制覇。翌年に「全米プロ」、14年に「全英オープン」、「全米プロ」を制した。キャリアグランドスラムがかかってから11度目の挑戦となった今年、ついに「マスターズ」を制し悲願達成。史上6人目の快挙を成し遂げた。

■吉田洋一郎
よしだ・ひろいちろう/ 1978年生まれ、北海道出身。デイビッド・レッドベターなど世界的コーチから、直接メソッドを学んだゴルフスイングコンサルタント。今季は、米PGAツアーのテレビ解説も務めている。



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