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櫻井心那が2年ぶり5勝目! アドレスのわずかな変化が安定感アップのきっかけになっていた【優勝者のスイング】

「CAT Ladies」で2年ぶりのツアー通算5勝目を挙げた櫻井心那。そのスイングから学ぶべき点をプロコーチの南秀樹に聞いた。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年8月26日 12時15分

2年ぶりに勝利を挙げた櫻井心那のスイングをプロコーチが解説する
2年ぶりに勝利を挙げた櫻井心那のスイングをプロコーチが解説する (撮影:上山敬太)

「CAT Ladies」で2年ぶりのツアー通算5勝目を挙げた櫻井心那。そのスイングから学ぶべき点をプロコーチの南秀樹に聞いた。

【連続写真】2年前よりアドレスがどっしりして安定感アップ! 平均250ヤードを超える櫻井心那のぶっ飛びスイング


 
2年ぶりの優勝にスイングの進化を感じました。飛距離が魅力の櫻井選手は、インパクト付近でジャンプして、体の回転速度を高め、クラブヘッドを加速させるのが特徴的。以前は左サイドを引くようにしていて、体重がやや外に逃げていました。左足がズレれば体重が右に残り、クラブが下から入りやすくなってしまいます。
 
今のスイングは、左ヒザの動きが抑えられ、その場でパワーを受け止められているので、レベルに体が回り効率良くボールに力が伝わっています。そうしたプラスの要因もあって、以前よりもローテーションや体重移動が小さくなっているように見えます。
 
下半身の動きが良くなったのは、アドレスでやや内側に入っていた左ヒザの位置が改善されたことが大きいと思います。内側に入っているとトップで左足体重になりやすいのですが、今のどっしりとしたアドレスなら、そんな心配は不要です。
 
2023年に4勝を挙げながらも、昨年は未勝利に終わった櫻井選手。好調をキープし続けることは、とても難しいと改めて感じますが、少しでもその波を小さくするにはどうすればいいか。私はアドレスが肝心だと思っています。
 
ティーイングエリアから打つドライバーは、肩や腰のライン、重心位置など、ある程度決まり事を作っておきたいものです。特にアマチュアの方は、右肩が前に出てカット軌道になるので注意が必要です。
 
一方のアイアンは、コースに出れば毎回ライが変わってきます。練習は良いのに、コースでは結果が出ないという理由のひとつに、このライに対応できていないことが挙げられます。アイアンのアドレスは、インパクトをしやすい構えにしたうえで、フォローも低く出せる構えにすると対応力が上がります。必然的に左体重で、回転軸も左サイドになりますよ。
 
■櫻井心那
さくらい・ここな/2004年生まれ、長崎県出身。21年のプロテストに合格し、プロ1年目にステップ・アップ・ツアーで5勝。23年からレギュラーツアーに本格参戦すると、勢いそのままに4勝を挙げて躍進。昨年は未勝利に終わったが、今年は「CAT Ladies」で2年ぶりの優勝を手にした。ニトリ所属。

■解説:南秀樹
プロゴルファーである父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主とする指導法が高い評価を得ている。幼少期から鈴木愛を指導するなど、ツアーで活躍する数多くのプロをサポートしている。(株)ボディスプラウト所属。



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