ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ

アマチュアのミスの原因の9割は“ギア”にあった! プロコーチが推奨する自分に合ったギアの見つけ方とは?

昨年でツアーから撤退した上田桃子や今年プロテストに合格した藤本愛菜、千田萌花が在籍している「チーム辻村」を率いるプロコーチの辻村明志氏が、ギアの重要性について教えてくれた。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2026年1月3日 11時45分

上田桃子のアイアンスイング
上田桃子のアイアンスイング

昨年でツアーから撤退した上田桃子や今年プロテストに合格した藤本愛菜、千田萌花が在籍している「チーム辻村」を率いるプロコーチの辻村明志氏が、ギアの重要性について教えてくれた。

【YES・NOチャート】自分に合うシャフトがすぐ見つかる!

◇ ◇ ◇

シーズンが終わると、選手ひとりひとりと1年間を振り返り、新しいシーズンに向けた目標と課題を決めます。明確で実現可能な目標を掲げた選手ほど克服すべき課題も具体的なもの。新シーズンを迎え、より明確な課題を掲げることは、アマチュアの皆さんにとっても大事なことです。

さて、目標の設定と同時に、キャンプ前の大事なことが、1年間戦ってきたギアを見直し、調整、もしくは新しいギアに交換することです。非常にデリケートな作業で、シーズン中やるにはかなり勇気が求められます。だからこそ、このキャンプ前のギアチェックは、とても重要なのです。

今はトラックマンに代表される弾道測定器で、自分に合った感覚が数値によって理解できるようになりました。人馬一体ではありませんが、プロにとっての理想はクラブが自分の体の一部となって戦えること。その意味では、アマチュアの皆さんは、とかくミスの原因をスイングに求めがちです。もちろん、それも間違いではありませんが、ギアからミスを見つめるという観点も、現代ゴルフでは重要だと思います。スイングだけでなく、一度、専門家にギアを見てもらうことをオススメします。

誤解を恐れずに言えば、アマチュアが起こすミスの90%は、過度のトゥダウンと、シャフトのしなり方だとボクは思います。クラブはしなるものです。また、そのしなりでボールを思い通り飛ばすことにもつながります。ところが、間違ったタイミング、間違った方向でしているのが、過度なトゥダウンや、シャフトのネジレと言ってもいいでしょう。

そこで今回、具体的にギアのどこをチェックし、どうやってクラブを上手にしならせるのかを考えてみたいと思います。

まずチェックしてほしいのがライ角です。自分に合ったライ角で構えているアマチュアは、驚くことにほとんどいません。クラブのソールを地面にピッタリ構える人がいますが、これがダフリの大きな原因です。10円玉1〜2枚分、トゥ側が浮くのが理想です。そう構えられるようライ角を調整しましょう。

次にシャフトです。重量、長さ、硬さ(フレックス)、トルク、キックポイント……。メーカーによって表示も違い、自分に合ったシャフトを探すことはなかなか難しいもの。しかし、同時にそれは楽しいことでもあります。アマチュアでも、一度は専門家に見てもらい数値で確認することは、非常に大事です。

さて、ボクは選手たちに「シャフトはしならせてもいいが、絶対にネジるな!」と、教えています。よくプロは「ボールがネジれる」といった表現をしますが、実際にはシャフトを中心にフェースを回す方向にクラブがネジれるため、ボールが想像以上にネジれて曲がってしまうのです。

では、しなりとネジレはどう違うのでしょう。ボクはタメを作るようにタテにたわむのが“しなり”、これに対してフェースを開閉するように力がクラブにかかってシャフト自体がネジれるのを“ネジレ”と使い分けています。別の見方をすれば、クラブそのものがたわむ(タメが作られる)のがしなり、プレーヤーが力任せにたわませる(シャフトを軸にフェースが返る方向に力が働く)のがネジレ、と言ってもいいでしょう。その原因は軟らか過ぎるシャフトを使っていることが挙げられます。そのほかにもスイング中のリキミや、手打ちといったことが要因に挙げられます。

ちなみにプロは不調になると、このフェースが過度に開閉するネジレを嫌がってシャフトを硬くしがちです。シャフトがネジれて、また過度なトゥダウンでのミスが起きるのを防ごうとするためです。ところが、その選択がさらなるスランプの深みにつながることが少なくありません。なぜなら、そこでシャフトのたわむ度合いをコントロールできなくなってしまうからです。

ボクの場合は、女性用の軟らかいクラブを振らせ、たわみを感じさせますが、その方が不調からの脱出には効果的。先ほど人馬一体と言いましたが、ネジレとは人と馬の動きがバラバラな状態のこと。それを同調させるには、軟らかいクラブを振るほか、グリップにタオルを巻く、クロスハンド打ち、ハーフショットなど、クラブと体を同調させるドリルを取り入れるのが有効です。過度なネジレがなくなり、ギアが助けてくれますよ。

■辻村明志
つじむら・はるゆき/1975年生まれ、福岡県出身。上田桃子、六車日那乃らのコーチを務め、プロを目指すアマチュアも教えている。今季は千田萌花と藤本愛菜をプロテスト合格に導いた。読売ジャイアンツの打撃コーチとして王貞治に「一本足打法」を指導した荒川博氏に師事し、その練習法や考え方をゴルフの指導に取り入れている。元(はじめ)ビルコート所属。

※『アルバトロス・ビュー』886号より抜粋し、加筆・修正しています

◇ ◇ ◇
 
女子プロのダウンスイングを分析! 関連記事「原英莉花、竹田麗央、河本結……同じ球筋なのに“下ろし方”は全然違う! 女子プロ10人のダウンスイング比べてみた」で各選手の特徴をチェック

読まれています


おすすめコンテンツ

関連サイト