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ALBA726号〜高橋竜彦「6番アイアンでグリーン近くに運ぶ〜V字軌道でスライスを打つ」

ALBA726号〜高橋竜彦「6番アイアンでグリーン近くに運ぶ〜V字軌道でスライスを打つ」

配信日時:2017年12月20日 08時00分

ALBA726号(6月2週号)の新・苦手克服のテーマは「飛距離を出す&フライヤーを防ぐ ラフからの距離合わせ」。夏場のゴルフは長いラフからのショットがスコアメイクのポイントだ。ロング&ミドルアイアンは芝の抵抗に負けてボールが飛ばなくなるし、反対にショートアイアンはフライヤーで飛びすぎてしまうこともある。狙い通りの距離を打つ方法を高橋竜彦に聞いた。
高橋竜彦(たかはし・たつひこ)/74年生まれ。福岡県出身。浜通り交通所属。ツアー通算2勝。得意クラブのアイアンを軸にスコアをまとめる。近年はチャレンジツアーを主戦場にしているが、安定したショットは健在だ

【6Iでグリーン近くに運ぶ】V字軌道でスライスを打つと…ヘッドが芝に負けずに飛ばせる

芝の抵抗が激しい夏ラフからは、V字軌道だと芝に触れる時間が短くて済む。そのため、振り抜きやすく飛距離ロスが起こらない

芝の抵抗が激しい夏ラフからは、V字軌道だと芝に触れる時間が短くて済む。そのため、振り抜きやすく飛距離ロスが起こらない

ヘッドと芝が触れる時間を少なくする

「ラフからのショットはインパクトでフェースがかぶりやすくなるため、フェースを開き、少しオープンスタンスで構えることが大切です。また、低く長いインパクトゾーンをつくってしまうと、芝の抵抗をモロに受けることになってしまいます。バンカーショットのようにアウトサイド・イン軌道でVの字に振ると、芝の抵抗を最小限に留めることができます。すると、球筋はスライスになる。つまり、ラフからのショットはインテンショナルにスライスを打つイメージで振るのがポイントです。

もうひとつ、頭に入れておいてほしいのは、通常のショットとトータル飛距離は変わりませんが、弾道が変わるということです。いつもより球が低くなり、スピン量が減ってランが出る球筋になるので、バンカー越えショットなどは避け、花道からグリーンを攻めるようにしましょう(高橋)」
通常のショットはインからクラブを下ろして球をつかまえるが、夏ラフでこの動きはNG。芝の抵抗を受けて、ヘッドが抜けず球が飛ばなくなる

通常のショットはインからクラブを下ろして球をつかまえるが、夏ラフでこの動きはNG。芝の抵抗を受けて、ヘッドが抜けず球が飛ばなくなる

【ラフから飛ばすコツ1】フェースはいつもより開く
深いラフからのショットはインパクトで芝の抵抗を受けて距離が落ちやすい。フェースを開いて構え、カット軌道でスイングするとフェースが被りにくくなる。
【ラフから飛ばすコツ2】手首の角度を保ち、ゆっくりテークバック
芝に負けないように振り切ろうとすると腕に力が入って逆効果。手首の角度をキープし、ゆっくりバックスイングしてみよう。腕と体が同調してしっかりインパクトできる。
【ラフから飛ばすコツ3】前傾をキープするとクラブを立てて使える
インテンショナルスライスを打つにはクラブを上から入れる必要がある。体が起き上がるとクラブが下から入るので要注意。アドレスの前傾角度をキープしよう。

【9Iでフライヤーを防ぐ】フェースローテーションは少なめ、振り幅は7割に抑える

7割の力で振っても飛距離は変わらない

クラブが短いショートアイアンは、スイング軌道が自然にアップライトになります。つまり、ロング・ミドルアイアンのようなタテ振りは必要なし。フェース面も開かずにアドレスしましょう。注意点はフェース面を変えないこと。フェースローテーションすると芝の影響を受けるので、フォローはターゲット方向にヘッドを動かすイメージを持ってください。スタンスを狭めてオープンに構え、ボールをやや右にセットすると振り抜きやすくなります。

芝の抵抗を減らす打ち方をしても、ボールとフェース面の間に芝があるとスピンがかからず飛びすぎてしまいます。フライヤーすることを考慮して7割程度の振り幅でスイングするとフルショットと同じ距離が打てるはずです。ちなみに、スタンスをオープンにするのはコンパクトにスイングしやすくなる意味もあります。これでイメージ通りの距離感でグリーンを狙えるでしょう。

グリップは短く握って暴れるのを抑える

ショートアイアンでラフから打つ場合はコンパクトに振り抜くことが大切。クラブはいつもより短く握り、7割程度の振り幅でスイングしよう

ショートアイアンでラフから打つ場合はコンパクトに振り抜くことが大切。クラブはいつもより短く握り、7割程度の振り幅でスイングしよう

ボール位置を右にするとフォローで振り抜きやすい

フェースローテーションさせると、芝の影響を受けてフェースがかぶりやすい。ボールを右に置いてダウンブローでインパクトするとしっかり振り抜ける

フェースローテーションさせると、芝の影響を受けてフェースがかぶりやすい。ボールを右に置いてダウンブローでインパクトするとしっかり振り抜ける

スタンスを狭くしてオープンにすると7割スイングになる

オープンスタンスに構えると体が回りにくくなり、コンパクトなスイングを実現しやすい。また、フェース面を変えずに振り抜きやすくなる

オープンスタンスに構えると体が回りにくくなり、コンパクトなスイングを実現しやすい。また、フェース面を変えずに振り抜きやすくなる

この特集が掲載されたのは…

ALBA726号…表紙は上田桃子

●特集企画1…グリーン周りはピッチングウェッジ1本が最強
●ギア企画…万能戦士の5番ウッドを使わないともったいない
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