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180ヤードのPAR3レベル別の攻め方・打ち方(講師・諸藤将次)

PAR3。ティグラウンドから打てるとはいえ、距離が180ヤードともなるとパーオン率はかなり低くなる。一番の原因は長いクラブを持たなければならないからだろう。そんな難しいクラブを使うときの攻め方と打ち方を頭に入れておけば、きっちりパーをセーブすることはもちろん、あわよくばバーディだってありえるぞ !

配信日時:2017年3月2日 12時00分

切り返しで右ワキを縮めるライン出しを覚えよう

 80を切るレベルだと、この距離のパー3でもピンを狙っていきたいですね。そのためにはタテの距離感とヨコの方向性の両方を合わせなければなりません。ただ、これくらいのレベルになるとボールをしっかりつかまえる技術があるので、インパクトで一瞬力が入ってしまって、フェース面が返り、引っかかることがあります。方向性を重視したライン出しの打ち方を覚えましょう。つかまり過ぎを警戒しながら、きっちりラインを出すようにするのがポイントです。

 方向性を上げるには、クラブをオンプレーンで振ることが何よりも重要です。ただ、手先でヘッドを軌道に乗せようとしても、ヘッドが加速しないので、タテの距離感が合いません。ポイントは切り返した直後に、右ワキを締める動きを心がけてください。この一瞬の動きだけで、クラブをインサイドから下ろすことができ、手先を使わずに自然にプレーンに乗せることができるわけです。

【80切り! ピンをダイレクトに狙っていく(1)】右ワキを締めることでインサイドから下ろせる

▲ダウンスイングで、インサイドから下ろせれば、方向性は良くなる

▲ダウンスイングで、インサイドから下ろせれば、方向性は良くなる

 クラブを軌道に乗せようとするとどうしても右肩が前に出て、フェース面がかぶる傾向があるので、切り返しのときに、右ワキを締めることでそれを防ぎます。右肩が突っ込まずに、自然にクラブがインサイドから下りてくるので、しっかりボールをつかまえることができ、かつ方向性もアップします。

【80切り! ピンをダイレクトに狙っていく(2)】手元を低く動かして体の重心を下げる

▲アドレスから手元をグッと下げ、下半身に安定感を持たせる。手元が低い位置でキープさせられれば、重心が下がって体も起き上がらない。体が浮いてしまうと、手先でボールに当てにいくので弱々しい球になってしまう

▲アドレスから手元をグッと下げ、下半身に安定感を持たせる。手元が低い位置でキープさせられれば、重心が下がって体も起き上がらない。体が浮いてしまうと、手先でボールに当てにいくので弱々しい球になってしまう

 インパクトで体が起き上がってしまうと、当たりが薄くなるので、きっちり狙いどおりの距離が出せません。厚くインパクトするには、手元が低位置を通るようにします。インパクトでは体を沈み込ませるつもりで、重心を下げると、強く重い球質になって曲がらなくなります。

【80切り! ピンをダイレクトに狙っていく(3)】右ヒジを下に向けてコンパクトなトップに

▲右ヒジを地面に向けると、オンプレーンになり、無駄な動きがなくなる。また、クラブの重さを感じないと手打ちになりやすいので注意

▲右ヒジを地面に向けると、オンプレーンになり、無駄な動きがなくなる。また、クラブの重さを感じないと手打ちになりやすいので注意

 上級者とはいっても、少しでも飛ばそうとするとトップでオーバースイングになりがち。ミート率を上げるという意味でもコンパクトなトップが理想なので、トップでは右ヒジを地面に向けるようにします。手首は力を入れすぎずクラブの重さを感じられるようにしましょう。

【80切り! ピンをダイレクトに狙っていく(4)】両腕の三角形をキープしてボールを押し出すように振る

▲体の回転とヘッドの動きを同調させることができれば、方向性のいい球筋になる

▲体の回転とヘッドの動きを同調させることができれば、方向性のいい球筋になる

 方向性を上げるためにはボールを運ぶイメージが必要です。フォローではフェース面を返さずに、ボールを押し出すようにスイングしましょう。ポイントは、両腕と肩の三角形を崩さずにフォローを出すこと。下半身の動きも使って、体を回していきます。

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