80を切るならアイアンのパーオン率を上げて、悪くてもパー、あわよくばバーディというホールを増やしていきたい。フェアウェイバンカーからダフらずにパーオンさせるためには?
体を回転させてトップを作ると、左肩は高い位置に収まる。ここから左肩を低い位置に遠ざける意識を持って、ダウンスイングに入るとダフらない
左肩を低い位置に遠ざける意識を持つ
フェアウェイバンカーにつかまると、アマチュアの大半はより慎重に打とうとするせいか、体の回転が止まりがち。すると、インパクトが詰まって体の左サイドが伸び上がるため、ダフってショートするミスが出やすくなるわけです。
これを防ぐには、ダウンスイング以降、「左肩をアゴから遠ざける」イメージでスイングすること。実際、左肩は体の回転とともにやや高く上がりますが、「低い位置に遠ざける」ように意識することがポイントです。
体の回転が止まらずに、肩がレベルに回る
左肩を低い位置に遠ざける意識を持つと、肩がレベルにターンし、振り抜きが良くなる。左肩とアゴの間隔が狭いと、体の回転が詰まってダフリやトップが出る
この左肩とアゴの間隔をできるだけ広くすることによって、体の回転が止まらずに、肩がレベルターン。ヘッドが上から入りやすくなり、ダフらずクリーンヒットできる確率が高くなるのです。また、左肩をアゴから遠ざけようとすることで、頭がしっかり残るので、体が左に突っ込むミスも防止できますよ。
通常の構え方でも問題ないが、絶対にダフりたくないときはクラブを少し短く握り、ターゲットへの目線を低くして、やや左足体重で構える
五十嵐 雄二
いがらし・ゆうじ/ 68年生まれ。埼玉県出身。09年の公式戦「日本ゴルフツアー選手権」で40歳にしてツアー初優勝を達成。切れ味鋭いアイアンショットが武器。かつてジャック・ニクラスが愛用していたモデル、「ジョージ・ロー ウィザード600 スポーツマン」などクラシックパターを収集している。18年には、シニアツアーデビューを果たした