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トニー・フィナウは超ハンドファーストの「ハンマー打法」で飛ばす

一流選手の連続写真から本当にアマチュアが学べるポイントだけを、プロコーチのパイオニア内藤雄士がクローズアップして解説。トニー・フィナウの飛びの秘密を内藤は“ハンマー打法”と分析する(※ALBA745号掲載)。

配信日時:2019年2月15日 18時00分

ハンマー打法のコツは?下半身は回さず上体のネジリ戻しで打とう

今の時代のクラブとボールで、最も飛ぶスイング理論だと語るハンマー打法。内藤はアマチュアでもその打ち方は可能だと語る

今の時代のクラブとボールで、最も飛ぶスイング理論だと語るハンマー打法。内藤はアマチュアでもその打ち方は可能だと語る

【SCOPE!】左ツマ先を開いて引っかけ防止

パワーヒッターはヒッカケに悩む人が多いが、フィナウはアドレスから左のツマ先を少しオープンにすることで、フォローで体を回しやすくして、フェースの返し過ぎを抑える。

【SCOPE!】アイアンのような強いタメ

アイアンのようにシャフトをしならせて、この“しなり”を作った上でハーフウェイダウン以降は右ヒジを支点にするように、ヒジから下を旋回させることでヘッドが加速。

【SCOPE!】右手で押すと理想的なアッパーブロー

インパクト直後でも手首を返さないことで、右手のパワーを目標方向に“押すエネルギー”として使えている。右手を返さないことでフェースもスクエアで打球方向が安定。

ハンドファーストでも右重心でアッパーに

「アイアンでは、ハンドファーストのアドレスからダウンブローに打ちます。しかし、フィナウのドライバーはハンドファーストの構えですが、インパクトでは理想的なアッパーブローです。その秘密は右重心にあります。

 スイング全体を見ると、アドレスはもちろん、ダウンスイングでもシャフトが大きくしなり、アイアンショットに近い。ここから左足に体重をかけるとダウンブローになりますが、フィナウは右足に体重をかけることで、ヘッド軌道はゆるやかなアッパー軌道にしているのです。

 それと、ハンマーはヒジから下の回転で叩くイメージですが、フィナウのスイングもそれに近い。上半身と下半身でわけると、下半身はほとんど動かずに、上半身の回転だけでボールを打っています。さらにダウンスイング以降は右ヒジを支点にするようにヒジから下の回転でボールを打っています。実は、ここがヘッドを走らせるポイント。アマチュアの人も、この右体重とヒジから下の旋回で打つ“ハンマー打法”のイメージで飛距離アップは可能です」
解説・内藤雄士(ないとう・ゆうじ)/1969年生まれ。ツアープロコーチの第一人者として丸山茂樹のツアー3勝をサポート。現在はツアープロのコーチングをしながら、PGAツアーの解説者としても活躍。


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