女子プロたちのアイアンの打痕を見ると、見事に芯に集中している。なぜ芯に当てられるのかをレッスンプロの大山トギが解説してくれた。
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今年の海外メジャーを制した山下美夢有選手や西郷真央選手、国内で活躍する河本結選手など、どの女子プロのアイアンの打痕を見てもスコアライン下から3〜4本目あたりに集中しています。これは彼女たちのスイング完成度の高さ、再現性の高さを物語っています。
この位置に当てるには、入射角をややダウンブローにし、ロフトを立ててボールを捉えることが不可欠です。そのためには、左足体重でハンドファーストのインパクトを作ることも大切になります。
女子プロの中でも河本プロの動きはアマチュアの参考になるはず。トップで左足体重の姿勢を作ってから、クラブを下ろすことで、ややダウウブローで打っています。
ハンドファーストでロフトを立て、ボールを押し込むように打てば、スピンの利いたアイアンらしい高弾道が生まれます。また、ボールの先に最下点があれば、フェースの下目で捉えたとしてもボールが上がりやすくなるんです。一方で、アマチュアの多くはアッパー軌道になっていて、これでは下目に当たるとトップになってしまいます。
■解説 大山トギ
おおやま・とぎ/豪州でゴルフを学び、米ミニツアーの参戦経験もある人気レッスンプロ。2020年にはPGAティーチングアワード優秀賞を受賞。インスタのフォロワーは20万人超え!