トヨタのみならず日本のSUVの元祖的なモデル。それがRAV4だ。新型へとスイッチして、デザインはより存在感のあるミニランクル的なものに。走りも最新制御などがバックアップしてくれ、誰もが楽しめるのも注目のポイントだ。最新RAV4の実力はいかに⁉ ゴルフ、クルマ好きで知られる松任谷正隆さんの評価は?
編集部(以下、編):今日はこれです。普通にね。
松任谷(以下、松):これさ、ついこの間COTY(カー・オブ・ザ・イヤー)を受賞したろ? もうマイナーチェンジとかしたの?
編:あー、これだからなあ、やばいよなあ。
松:なんだよ。
編:ついこの間って、いつだと思ってます?
松:一昨年とか、その前とか?
編:2019-2020、つまり6年以上前です。
松:げっ、そんなに経つの?
編:そうですよ。それにマイナーじゃないです。フルチェンジ。
松:そうなの? そういえば顔がちょっと違うような……。
編:ちょっとじゃなく、だいぶ違います。ラインからして全然違うじゃないですか。
松:全然違うかなあ……。マイナーチェンジと言われてもわからないけどなあ。
編:確かにプラットフォームは基本同じですけど、それだってずいぶん改良されてるし。
松:ふうん。
編:なにより、さまざまな制御が統合されているのが新しい。
松:詳しいね。
編:松任谷さんがうといだけです。だめですよ、そんなんじゃ。
松:アリーンだろ。
編:あっ……意地悪だなあ、知ってるんじゃん。
松:まあ、でも詳しくは知らない。スマホ化された、程度しか。
編:ん?
松:だから統合されたが故に、いろいろなものがアップデートできるんだよな。OSをアップデートできるように。
編:テスラみたいにオンラインで繋がっている、という感じですかね。
松:だね。でもこればかりはオーナーにならないとわからないよね。ちなみに言っておくけど、ポルシェももうオンラインだから。
編:えっ、うそ……知らなかった。
松:そう、もうクルマはオンラインの時代。だから行動軌跡は全部ばれてる。
編:監視されてるってことですか。
松:悪く言えばね。でもイコール守られているってことでもある。
編:こういうのってテスラが最初なんですよね。
松:だと思うけどね。物理的な故障以外はリモートでほとんどが解決するという。
編:電気自動車だとそれもわかるけど、エンジン車だとどうもピンとこないなあ。
松:ポルシェだともっとピンと来ないぞ。
編:まあね。さて、そろそろ行きましょうか。
松:雨だよ。でも行くの?
編:向こうで上がってるってこともあるでしょ?
松:台風が来てるんだよ、知ってる?
編:今日はお客さんのキャンセルが多いと思うからすいていますよ、ゴルフ場。
松:おっ、いいね。
編:本当に混んだゴルフ場が嫌いですよね。
松:いやなんだよ。分刻みで出て行くのが。
編:何言ってるんですか、すいていても分刻みですよ。
松:それでもさ、なんかまだ気分が楽じゃん。
編:松任谷さんが球曲げて林の中で探し回ってる時間が減ればいいんですよ。
松:……。
編:あれでいつも後ろからあおり運転を食らうんじゃないですか。
松:だな。
■優しくもありスポーティーでもある絶妙な走り
編:さあ、行きましょう、行きましょう。
松:仕方ないから行きは運転するか。
編:僕は寝ていきます。昨日遅かったから。
松:待てよ。それじゃあ会話が成立しないじゃないか。
編:わかりました。では最初のうちだけは付き合いますよ。
松:まったく年上を尊重しないやつだな。どういう教育を受けてきたんだ?
編:ブツブツ言わない。
松:まあ、インテリアは先代もこんな感じだったかな。
編:だいぶ違いますよ。
松:そうか、確かにこのパワーウィンドーのスイッチの位置とか、ずいぶんユニークで使いやすいね。これは発明だな。
編:モニター画面も大きいですしね。全体的にすっきりしていますよね。
松:物理スイッチも残しているのがいいね。やっぱり売れるモデルだからそういうところは配慮が行き届いているね。ただし……。
編:なんですか?
松:やっぱりパドルがないんだ……。
編:そうですね。松任谷さんの好きなパドルはないですね。
松:あれがないとブレーキを踏む回数が増えて下手な人みたいになっちゃうからな。
編:実際に下手……いや、何でもありません。
松:そういえば今年後期高齢者としての初めての免許更新なんだよ。
編:ご愁傷様です。
松:合格するかな?
編:怪しいかもですね。
松:まあいいや、走るぞ。
編:はい。
松:優しい感じだね。
編:トヨタらしい、ですかね。
松:そうとも言えるし、飾ってない感じが好感を持てるね。
編:確かに使い倒したくなる感じはデザインからも見て取れますね。
松:なんかそつない感じだなあ。
編:あえて高価な部品を使うんじゃなくて、頭を使って絶妙なセッティングを探した感じですかね。
松:おお、まさにそうかも。だから使い倒したくなる感じが出ているのかもね。
編:スポーティーですよね。
松:でも、今はスポーティーじゃないクルマを探す方が難しいぜ。
編:まあね。90台で回るゴルファーな感じ。
松:なんかプレッシャーかけてる?
編:まったく被害妄想なんだから。それは100切ってから言ってください。
松:それにしても自然だな。いい感じだぞ。透明感すら感じる。
編:真っすぐに走りますよね。
松:その表現さあ、ちょっと違わないか?
編:えっ?
松:思った通りに走る、とか、そういうことじゃないの?
編:そうですよ。それが何か?
松:つまり、助手席でも安定感があるということだろ?
編:理屈っぽいなあ、わかればそれでいいじゃないですか。
松:馬鹿者、いろいろな人が見るんだぞ。はしょりすぎだよ。
編:わかりました。では真っすぐにも走るし、曲がりたければ曲がる。
松:それ、普通だろ。曲がりたくないときに曲がってどうする。
編:ああ、なんだかイライラしてきた。ちくしょう、今日はコテンパンにしてやる。
松:ん? 何か言った?
編:なんでも……。
松:とにかく、だ。このクルマの制御は本当に素晴らしいよ。素人がオーバースピードでコーナーに突っ込んでもクルマがなんとかしてくれるもんね。
編:それ、誤解を招きますよ。物理の法則は曲げられませんから。
松:……。
編:ま、そういうこと。
松:目には目を……か。今に見てろ。
TOYOTA RAV4 ADVENTURE
◆全長_全幅_全高:4620×1880×1680mm ◆車両重量:1710kg ◆エンジン形式:直列4気筒DOHC+モーター ◆総排気量:2498cc ◆エンジン最高出力:137kW(186ps)/6000rpm ◆エンジン最大トルク:221N・m(22.5kg-m)/3600-5200rpm ◆フロントモーター最高出力:100kW(136ps) ◆フロントモーター最大トルク:208N・m(21.2kg-m) ◆リアモーター最高出力:40kW(54ps) ◆リアモーター最大トルク:121N・m(12.3kg-m)◆ミッション:− ◆WLTCモード燃費:22.9km/ℓ ◆定員:5人 ◆価格:450万円
文・写真/松任谷正隆