11月の中古クラブランキングのアイアン部門は、テーラメイドの『STEALTH』がひとつ順位を上げて1位を獲得。各モデルの人気の理由や気になる価格など、現在のトレンドをゴルフパートナー藤沢長後店の店長を務める島田辰也さんとチェックしていこう。
1位となったのは、テーラーメイドの2022年発売の『STEALTH』だ。11月に入り、中古の平均販売価格(5本セット、スチールシャフト)が50,000円から44,000円へとマークダウン。お買い得となったことで販売数を伸ばした。
島田店長は、「アベレージゴルファーをターゲットとしたモデルで、飛距離と寛容性のバランスに優れていて結果が出しやすい」と、ターゲット層が広いこともセールスにつながっているという。安心感のあるヘッドサイズで、ソール幅が広く、ややグースが入っているヘッドは、ダフリに強く、球がつかまりやすいのが特徴。多少ミスしても、大きく飛距離ロスするとなくスコアがまとめやすくなるだろう。
2位は、前月まで1位だった2022年発売の『スリクソン ZX5 MKⅡ』。昨今の軟鉄人気の流れを作ったモデルで、安定した人気を誇っている。「打ってみると軟鉄アイアンのイメージが変わる、やさしさが感じられるモデル。球が上がりやすく、芯も広いので『これなら使える』と思えます。軟鉄鍛造アイアンらしい見た目や、打感の良さも兼ね備え、満足感の高いアイアンです」と島田店長は語る。中古の平均販売価格は6本セットで75,000円、先月よりも若干お買い得になっている。
昨年使用していた山下美夢有は、「『スリクソン シリーズ』はアイアンがすごくいいんですね。あまり大きすぎず小さすぎないヘッドがいいので、『スリクソン ZX5 Mk II』を使っています。ソールの滑りもいい点も気に入っています」と絶賛していた。
11月のランキングには、3位の『ゼクシオ10』をはじめ、ゼクシオの歴代モデルが数多く入っている。ニューモデルが発表されたことで話題性があり、同時にマークダウンしたことが主な要因。さらに「セットでの販売も伸びている」と島田店長は語る。ゴルフパートナーでは、クラブとキャディバックをセットにした販売も好評で、そうしたセット販売でブランド力のある『ゼクシオ』が組み込まれることが多いという。
3位の『ゼクシオ10』(2017年発売)の中古の平均販売価格は5本セットで30,000円、同シリーズののドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティとウェッジ、パターのクラブ11〜12本とキャディバッグのセットは99,800円。これからゴルフを始める人や、久しぶりにゴルフを再開する人などにオススメのセットだ。
【2025年11月の中古クラブランキング(アイアン編)】
1位 テーラーメイド STEALTH
2位 スリクソン ZX5 MkⅡ
3位 ダンロップ XXIO10(2017)
※ゴルフパートナーの11月の統計
■解説
ゴルフパートナー藤沢長後店 島田辰也店長
しまだ・たつや/ゴルフパートナー独自の社内認定制度「中古クラブアドバイザー」は、クラブの価値を正しく見極め最適な提案をするエキスパート。欲しいクラブがあれば「まずは相談してみて」と、予算に応じてベストなクラブを見つけてくれる。
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