アクシネットジャパンインクから、今季の国内男女ツアーの【ボール使用率】の総括レポート。「タイトリストは国内男子ツアー全試合でゴルフボール使用率No.1を達成し、史上最高勝率(64%)を記録しました。女子ツアーにおいても、公式な使用率調査(ダレル・サーベイ社)が入ったすべての競技で使用率No.1を獲得。その絶大な信頼を背景に年間13勝に貢献しています」と、同社広報。
もはや定位置の「ボール使用率No.1」に驚きはないが、今年の国内男子ツアーでは16勝中9人の初勝利に貢献。長野泰雅(プロV1x)や大岩龍一(プロV1)ら他社からのスイッチ勢を含め、小西たかのり(プロV1x)、金子駆大(プロV1)、阿久津未来也(プロV1x)、小斉平優和(プロV1x)、勝俣陵(プロV1x)、下家秀琉(プロV1x)らが2月刷新の新作で結果を出した。
大岩龍一は今季初めの契約時に「プロV1に替えた最も重要な理由は、打感にすぐに馴染めたこと。全てのショットでの距離のコントロール性能、スピン性能が安定していて、バラつきが少ないと思ったこと」と話している。
長野泰雅も4月に「プロV1xの良さは、ロングゲームからショートゲームまで全て打感がいいことと、弾道の安定感、特に球の落ち際で左右にブレる度合いがすごく少ないこと」とスイッチした決め手について話していた。
また、国内女子ツアーでも最多勝をマークし、スイッチ勢の高橋彩華(プロV1x)が3年ぶりの2勝目を達成。こちらも今季初めに替えた理由をこう話していた。
「1Wの飛距離アップと、グリーンを狙うショットのスピン性能が高く、コントロールしやすく止めやすくなったことがプロV1xに替えた大きなポイント。高く上がって、その分キャリーが出るのがいいです。私は元々球が低めで1Wのキャリーも今の時代的に足りなかった。そこを『伸ばしたいな』と思った時に出会えてすごく良かった。使い始めたのは去年の12月頃からで、すぐ慣れました」(高橋)
すべてのクラブ選びの“基準”となるゴルフボール。“距離感”など慣れたものを替えるにはリスクがつきものだが、来季もスイッチ勢が増えるのか、注目していきたい。