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シン貧打爆裂レポート『WHITE HOT VERSA パター』

貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。

配信日時:2023年2月22日 17時00分

■ロマン派ゴルフ作家語る

『WHITE HOT VERSA DOUBLE WIDE パター』は、素直なパターです。良くも悪くも、打ち手の実力をベースにして掛け算をするような力を見せてくれます。

方向性の不安は一切ありません。そして、タッチも完璧です。距離感は、本当に気持ち良く合わせられます。どちらのパターも、ラウンド中に距離感が1ヤード以上ズレることは1回もありませんでした。これは、まったく練習しないで、使っている状態を考えると凄いことで、感心しました。

『WHITE HOT VERSA TWELVE パター』は、懐かしさの中に、未知の一滴のしずくが落ちてきて、世界がガラッと変わるような新しいパターです。基本的な部分である構えやすさや方向性とか、いわゆる『VERSA』の機能は、フルに発揮されて、何ら不満はありません。距離感は先程書いたように完璧です。それにプラスして、前重心の感覚が強くで、繊細なパットができます。

『WHITE HOT VERSA TWELVE パター』は、非常にバランスが良いのです。前重心の繊細さと高慣性モーメントのバランスです。

繊細さは、ときとして、敏感すぎてむずかしくする要因になりますが、それをフォローしてくれるお助け感が『WHITE HOT VERSA TWELVE パター』には存在します。失敗しても、後ろから押してくれる感覚があるのです。

ちょうど1年前に、オデッセイの『ELEVEN パター』を試打しました。オデッセイの11番目の定番のヘッドは、優秀で、完成度の高さにシビれました。それは、前重心と高慣性モーメントの融合が生み出した美しいハーモニーのようだと感じさせるパターだったのです。

『WHITE HOT VERSA TWELVE パター』は、そういう意味で、もっと未来感覚があります。前重心感も強くなって、高慣性モーメントの手助け感も強くなっているからです。それぞれが強くなることで、美しいハーモニーのバランスが崩れることがよくありますが、ジャンルが少し違う荘厳なゴスペルような魂を揺さぶられる感覚のパターとして、上手く出来ているのです。

ただ、自分が選ぶとすると、『WHITE HOT VERSA DOUBLE WIDE パター』のショートネックだと思いました。これは機能性ではなく、完全に好みの問題です。

2本の『WHITE HOT VERSA パター』をじっくりと打ってみて、その共通点の多さにビックリしました。そして、予測したことがあります。ほかのヘッド形状のパターも共通した部分が多く、それがプラスポイントになるだろうなぁ、ということです。

発売開始から10年。今でもツアーで使用者がいますし、昨年は米ツアーで勝利パターになっているのが『VERSA パター』です、『WHITE HOT VERSA パター』が出たことで、伝説はまだまだ続きそうです。

好みの問題はパターの場合、越えられない障害になることがあります。よって、ぱっと見で、関心を持ったゴルファーと、過去にも使っていて『VERSA』が好きだというゴルファーに、『WHITE HOT VERSA パター』はオススメします。個性が強いと集中しづらいパターもありますが、その逆もまた真実です。他のパターが代わりにならないパターとして『WHITE HOT VERSA パター』は、多くのゴルファーを助ける1本になるのです。

■試打クラブスペック

『WHITE HOT VERSA DOUBLE WIDE パター』

ヘッド素材  :ステンレススチール+アルミニウムソールプレート
インサート素材:ホワイト・ホット インサート
ロフト    :3度
ライ角    :70度
長さ     :34インチ(33インチもあり)
シャフト   :STROKE LABシャフト

『WHITE HOT VERSA TWELVE パター』

ヘッド素材  :ステンレススチール+アルミニウムソールプレート
インサート素材:ホワイト・ホット インサート
ロフト    :3度
ライ角    :70度
長さ     :34インチ(33インチもあり)
シャフト   :STROKE LABシャフト

【著者紹介】篠原嗣典

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員

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