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前週優勝の金子駆大がフットジョイの“SL”らしきモデルを早速テスト 「グリップとホールド感があります」

「ダンロップフェニックス」の練習場を訪れてみると、前週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で優勝した金子駆大がパター練習をしているのだが、その足元を見るといつも履いているフットジョイの『HyperFlex』ではない目新しいシューズを着用していた。早速そのことについて本人を直撃してみた。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年11月21日 16時08分

前週優勝の金子駆大が新作シューズを試し履き!
前週優勝の金子駆大が新作シューズを試し履き! (撮影:米山聡明)

「ダンロップフェニックス」の練習場を訪れてみると、前週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で優勝した金子駆大(こうた)がパター練習をしているのだが、その足元を見るといつも履いているフットジョイの『HyperFlex』ではない目新しいシューズを着用していた。早速そのことについて本人を直撃してみた。

【写真】これが金子駆大が試すフットジョイの新作スパイクレスだ!

「実はきょう初めて試しているんです」というシューズは、白ベースでカカト部分が紺色。ソールを見てみると、スパイクレスで赤と紺が交差しており「X」のような模様にも見える。フットジョイでこのソールといえば『Pro/SLX』が想起される。おそらく後継モデルなのだろう。

ソールがX状になっており、『Pro/SLX』の後継と思われるモデル
ソールがX状になっており、『Pro/SLX』の後継と思われるモデル
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ソールがX状になっており、『Pro/SLX』の後継と思われるモデル (撮影:米山聡明)

金子は続けて、「スパイクレス自体も今まで履いたことがなくて、正直あんまり(スパイクと)変わらないという印象です。スイング中のホールド感もありますし、グリップ力もある。スパイクは鋲がたまに外れることもありますが、そういうのがないのは嬉しいかもしれませんね」と話し、好印象の様子だった。

前週優勝した金子駆大も練習場でテスト。「今使っている『HyperFlex』とあまり変わらない。ホールド感もグリップ力もある」

前週優勝した金子駆大も練習場でテスト。「今使っている『HyperFlex』とあまり変わらない。ホールド感もグリップ力もある」 (撮影:米山聡明)

こうなると、他にも試している選手がいるはず。フットジョイの契約プロ数名に話を聞いていると、シューズの機能性の高さが見えてきた。

練習ラウンドで実際に履いていたのは、前田光史朗。「とにかく軽いですね。少し硬さはありますが、履き慣れたら問題ないと思いますし、今使っている『HyperFlex』より軽いぶん疲れにくいと思います。また、『HyperFlex』はクッション性が高いので靴の底を踏んでいる感じがするんですが、このシューズは地面をしっかり踏めて、ショットのときに足をしっかり使える感覚があります」と軽さとソールのしっかり感に満足の様子だ。

前田光史朗は「軽いので疲れない。『HyperFlex』よりはソールが薄いので、地面を蹴りやすい」

前田光史朗は「軽いので疲れない。『HyperFlex』よりはソールが薄いので、地面を蹴りやすい」 (撮影:米山聡明)

同様の感想を持ったのは、普段はクラシカルな『プレミアシリーズ』を愛用し、ともに今季初優勝を挙げた阿久津未来也と下家秀琉だ。阿久津は「ソールが硬めでしっかりしているし、地面を踏めると思う。ソールがX状になっていて、スイングでもXファクター(捻転差)が大事といわれていますが、その力の動きを考慮して作っているのだろうなと思います。飛ばしの要素にもなりそうですし、まだスイッチするかは未定ですが、履くのが楽しみなシューズです」と語り、下家は「ソールがしっかりしている方が好みなので、今使っているものに近い。それにホールド感が高いのでスイング中のブレもありませんでした」という。

阿久津未来也は「ソールがしっかりしているのが今使っているものと近い。履くのが楽しみなシューズ」
「ソールがしっかりしていてホールド感もあるのでスイング中ブレない」と今季初優勝を挙げた下家秀琉
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阿久津未来也は「ソールがしっかりしているのが今使っているものと近い。履くのが楽しみなシューズ」 (撮影:米山聡明)

練習場で試していた篠優希は「グリップ力がいいですね」と、スパイクレスで不安に感じるグリップ力にも問題がないと話す。「今は『Pro/SLX』を使っていますが、スイング中に少しタテに滑る感じがあったんです。ただ、このシューズは突起部分が長いですし、今のものと突起の向きも違うのでしっかり地面をつかんでくれる。実は先週の試合で試したんですが、グリーンに残る足跡を見て、地面に食い込んでいる度合いが全然違うと目で見て分かりましたね」と、今週は『Pro/SLX』に戻すというが、「すぐにスイッチはできそう」とも話している。

『Pro/SLX』を使っている篠優希は「すぐにスイッチできそう」と太鼓判

『Pro/SLX』を使っている篠優希は「すぐにスイッチできそう」と太鼓判 (撮影:米山聡明)

さらに国内女子ツアーでも、男子とは色が違うが、同じ特徴のシューズを試している選手を発見。今季トップ10に7度入る活躍を見せる小林光希とツアー2勝を誇る岡山絵里の2人だ。

女子の現場で見つけたのは、白と水色のシューズ。男子同様に、スパイクレスで、Xのように見える
女子の現場で見つけたのは、白と水色のシューズ。男子同様に、スパイクレスで、Xのように見える
女子の現場で見つけたのは、白と水色のシューズ。男子同様に、スパイクレスで、Xのように見える
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女子の現場で見つけたのは、白と水色のシューズ。男子同様に、スパイクレスで、Xのように見える (撮影:上山敬太)

小林は「安定感があるなと思います。ドシっと踏ん張れる感じ。足先の方は広めですが、靴紐タイプなので自分できつさを調整できるのも嬉しいです。それに色がものすごく可愛くて、形もスニーカーっぽくて可愛いのも気に入ってます」といい、前週の「伊藤園レディス」から早速投入している。

安定した成績を収める小林光希は「ドシっと踏ん張れる。色もかわいい」と即投入した。

安定した成績を収める小林光希は「ドシっと踏ん張れる。色もかわいい」と即投入した。 (撮影:上山敬太)

元々クラシックタイプを使っていたが「中で動くことが多い」というのが悩みだった岡山だが、「カカト部分がずっと密着している感じで、パカパカしない」と太鼓判を押す。また、「シューズ内はふわふわしているけど、ソールはしっかりしているのでスイング中に踏ん張れる。スパイクレスなのに滑らない」と好印象で、こちらも早速「伊藤園レディス」で実践投入していた。

ツアー2勝を誇る岡山絵里も即投入。「カカトがパカパカせず、ずっと密着している感じ」が気に入ったという
ツアー2勝を誇る岡山絵里も即投入。「カカトがパカパカせず、ずっと密着している感じ」が気に入ったという
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ツアー2勝を誇る岡山絵里も即投入。「カカトがパカパカせず、ずっと密着している感じ」が気に入ったという (撮影:上山敬太)

まだ、メーカーに聞いても何も情報がもらえないので、選手のインプレッションのみから推察するしかないが、スパイクレスながらもグリップ力とホールド感はバツグンなようだ。今後の続報に期待したい。

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