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あらゆるゴルファーに“最速”の飛びを! テーラーメイド『Qi4D』はヘッド&フィッティングでスピードを徹底追求

ウッドのカテゴリで絶大な人気を誇るテーラーメイドから新シリーズ『Qi4D』が発表された。すでに多くの契約プロがスイッチして飛距離アップに成功するなど、発表前から大きな話題となっている。一体、どんなテクノロジーを搭載したクラブなのだろうか。

所属 ゴルフライター
田辺直喜 / Naoki Tanabe

配信日時:2026年1月9日 11時00分

進化した「カーボンフェース」、豊富なヘッドタイプ、そしてスイングタイプに合わせた純正シャフトによって、『Qi4D』ドライバーはゴルファーの飛びと精度を新しい次元へと導く
進化した「カーボンフェース」、豊富なヘッドタイプ、そしてスイングタイプに合わせた純正シャフトによって、『Qi4D』ドライバーはゴルファーの飛びと精度を新しい次元へと導く

ロールの見直しで「カーボンフェース」が進化! 飛びも方向性も劇的に向上

ベールに包まれていた新ドライバーの全容がついに明らかとなった。テーラーメイドは2026年1月9日(金)、千葉県のカレドニアン・ゴルフクラブで新製品発表会を行い、2026年の最新モデル『Qi4D』ドライバーを発表した。

同シリーズの、特にドライバーは発表前から大きな注目を集めていた。なぜならローリー・マキロイ、トミー・フリートウッド、スコッティ・シェフラー、中島啓太といった契約プロたちがこぞってスイッチを果たし、しかもスタッツの向上に成功していたからだ。

例えば、DPワールドツアー「アブダビ選手権」で『Qi4D 』ドライバーを使用した中島啓太は、平均飛距離309.125ヤード、FWキープ率71.425%という数値を残した。2025年シーズンの中島のスタッツが平均飛距離295.72ヤード、FWキープ率60.3%であったことを考えると、数字の飛躍的な上昇が分かるはずだ。

「ミスショットしたときでもスピン量が安定していました。今まではヒール側に当たったときにスピン量が増えてしまうことが課題でしたが、『Qi4D』 ドライバーはスピン量が抑えられて、弾道が安定します」(中島)

『Qi4D 』ドライバーへのスイッチで大幅に飛距離のスタッツを伸ばした中島啓太。スピン量の安定を感じたと話す

『Qi4D 』ドライバーへのスイッチで大幅に飛距離のスタッツを伸ばした中島啓太。スピン量の安定を感じたと話す

中島が感じたスピンの安定をもたらしたのは、『Qi4D』ドライバーでさらなる進化を果たした「カーボンフェース」だ。

テーラーメイドでは『Qi4D』ドライバーを含め、5シリーズに渡って「カーボンフェース」を採用してきた。カーボンはチタンなどの金属よりも比重が軽く、フェースとして成型した場合でも、質量はヘッド全体の約10%に止まる。そのため、インパクトでボールと衝突した際、軽量な「カーボンフェース」を、ヘッドの残り90%の質量が押し込むように動くことになる。つまり、インパクト時のエネルギー伝達効率という意味で圧倒的な優位性があり、あらゆるヘッドスピードのゴルファーがボールスピードを高めることが可能となるのだ。

そして、『Qi4D』ドライバーシリーズでは、この「カーボンフェース」のデザインに大きな変更が加えられている。

ブラックカラーで高級感のある仕上げが施された新「カーボンフェース」。

ブラックカラーで高級感のある仕上げが施された新「カーボンフェース」。

テーラーメイドは、従来の「カーボンフェース」において縦軸方向、つまり上下に打点がブレた際にスピン量の差が大きくなることに着目。そこで改良を加えたのがタテ方向のロール(丸み)だ。

『Qi4D』ドライバーでは「カーボンフェース」のロールの角度を大きく、つまり丸みをやや強くすることでギア効果を最適化。さらにソールに搭載した「貫通型スピードポケット」も改良することで、上下の打点ブレに対する寛容性を飛躍的に向上させた。テーラーメイドのテストではスピン量のバラツキを大幅にカットすることに成功しているという。

フェース面のロールを見直すことで、スピン量のバラツキを大幅に軽減。飛距離の「精度」が飛躍的に向上した

フェース面のロールを見直すことで、スピン量のバラツキを大幅に軽減。飛距離の「精度」が飛躍的に向上した

「貫通型スピードポケット」の改良は、反発性能の向上にもつながっている。新「カーボンフェース」のスイートエリアは前作比で約10%拡大されており、エネルギー伝達効率はさらに高まっている。『Qi4D』ドライバーはデザインでも、性能でも、従来モデルのそれとは一線を画す大きな進化を遂げた「カーボンフェース」を搭載しているのだ。飛距離の精度を高めるという意味で大きな役割を果たすものであることは間違いない。

マキロイは早速『Qi4D』ドライバーにスイッチ!4種類のヘッドの進化のポイントを解説

『Qi4D』シリーズのドライバーは、前作までと同じ4タイプのヘッドがラインナップされている。いずれも新しい「カーボンフェース」によって、飛距離の精度が大きく向上。さらにヘッドデザインの見直しやウェイトによる調整機能の充実など、モデルごとに進化を遂げている。

ちなみにテーラーメイド契約プロで、米国男子ツアーNo.1のドライバーの名手であるローリー・マキロイは2代前の『Qi10 』ドライバーから最新シリーズの“コアモデル”『Qi4D』ドライバーにスイッチしている。

「構えたときの見た目がすごく好きで、すぐに試合で使いたいと思いました。テストしてもボールスピードが上がったことでキャリーも伸びましたし、フィッティングしやすいドライバーだったので、スイッチするのも早かったです」(マキロイ)

2モデルぶりのスイッチとなったローリー・マキロイ。決め手となったのは『Qi4D』ドライバーの顔の変化だった
ローリー・マキロイや中島など、多くの契約プロが使用している『Qi4D』 ドライバー。前作よりもシャープに見えるヘッドデザインになった
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2モデルぶりのスイッチとなったローリー・マキロイ。決め手となったのは『Qi4D』ドライバーの顔の変化だった

『Qi4D』ドライバーの大きな変更点は、構えたときの“顔”だ。大き過ぎず、小さ過ぎない絶妙なサイズの洋梨型のヘッドにデザインされている。また、クラウン前方、フェース上部の形状を見直し、空力デザインを最適化。構えやすく、スピーディに振り抜けるヘッドに進化した。

その上で、ヘッド前方にトゥ・ヒールに4gを2個、後方に9gを2個、計4個のウェイトを搭載し、調整機能も充実したものとなっている。後方を重くすることで慣性モーメントを高めたり、前方を重くすることで操作性を高めたりとゴルファーの特性に合わせたセッティングが可能となった。ツアープロから絶大な支持を受けるテーラーメイドらしい“コアモデル”に仕上がったと言えるだろう。

スピードアップとスピン調整に特化したヘッドが『Qi4D LS』ドライバーだ。契約プロの中ではフリートウッドがすでに実戦投入を果たしている。

「『Qi4D』シリーズのパフォーマンスの進化を実感しています。『Qi4D』ドライバーと『Qi4D LS』ドライバーのどちらで戦うか非常に迷いましたが、スピンの安定性と飛距離の伸びが感じられた『Qi4D LS』ドライバーに決めました」(フリートウッド)

​2025年のフェデックスカップ王者トミー・フリートウッドは低スピンタイプの『Qi4D LS 』ドライバーをチョイス
高初速&強弾道で飛ばせる『Qi4D 』ドライバー。スッキリした見た目でヘッドの空力デザインにも改良が加えられている
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​2025年のフェデックスカップ王者トミー・フリートウッドは低スピンタイプの『Qi4D LS 』ドライバーをチョイス

『Qi4D LS』ドライバーはシリーズの中で、最もスピンが少なく、強弾道で飛ばせるモデルだ。前作からの変更点は、ウェイトを前方15g、後方4gのシンプルな配置にしたこと、そして空力デザインの最適化だ。ウェイトの前後を入れ替えることでシンプルなスピン量の調整が可能となり、空気抵抗を低減するヘッドによってスピードアップが可能となる。

そして、最新シリーズの中で最も大きな変更が加えられたのが高慣性モーメントの『Qi4D MAX』ドライバー』だ。

弾道安定性の高さに定評のある『Qi4D MAX』ドライバーは、よりフィッティングで最適な調整が可能なヘッドに進化した

弾道安定性の高さに定評のある『Qi4D MAX』ドライバーは、よりフィッティングで最適な調整が可能なヘッドに進化した

従来の”MAX”は、慣性モーメントを高める過程で、どうしても「ドローバイアス固定」のヘッドになっていた。安定性は欲しいけどボールは右に逃がしたい、といった要望に応えるのが難しいモデルだったのだ。

しかし、『Qi4D MAX』ドライバーはボディに軽量で強靭な軍事グレードの「7075鍛造アルミニウム」を使用。チタン並みの耐久性と軽量化を実現しながら、余剰重量を生み出すことに成功した。10Kに近い慣性モーメントを維持しながら、ウェイトによる調整機能を搭載することができたのだ。ヘッドデザインもヒール部分を少し絞って洋梨系の“顔”にすることで構えやすさを向上させている。

『Qi4D MAX LITE』ドライバーのボディにも軽量で強靭な軍事グレードの「7075鍛造アルミニウム」を使用。前後に4gの可動式ウェイトを搭載する軽量仕様ながら、高い慣性モーメントによる弾道安定性を備えている。軽快に振り抜けて、簡単に飛ばしたいゴルファーにおすすめだ。

軽量仕様の『Qi4D MAX LITE』ドライバー。軽快な振りやすさがありつつ、安定した弾道で飛ばすことができる

軽量仕様の『Qi4D MAX LITE』ドライバー。軽快な振りやすさがありつつ、安定した弾道で飛ばすことができる

フェースローテーション別に純正シャフトのラインナップが拡充!『Qi4D』ドライバーはフィッティング性アップでさらにスピードアップ

『Qi4D』ドライバーシリーズには、大きな2つのテーマがある。1つはフェースやヘッドを進化させることによる“スピードアップ”。そしてもう1つは、あらゆるゴルファーの個性に迅速に対応するフィッティングスピードのアップだ。

テーラーメイドが1,110万発に及ぶドライバーショットの解析を行った話は前述したが、その中で再確認したのは、100人のゴルファーがいれば、100通りのスイングがあるということだ。高いレベルでプレーするツアープロであっても、スイングテンポや切り返しのタメ、インパクトの形など、そのスイングにはたしかな個性がある。誰もが飛ばせるドライバーを作るにはヘッド単体の性能を高めるだけでなく、スイングに合わせて細かな調整ができるフィッティング性が重要となるのだ。

そこでテーラーメイドが出した答えが、純正シャフトの拡充だ。『Qi4D』ドライバーでは三菱ケミカルと共同開発した全く新しい純正シャフト『REAX(リアックス)』シャフトで『REAX High Rotation Red』(以降『HR Red』)、『REAX Mid Rotation Blue』(以降『MR Blue』)、『REAX Low Rotation White』(以降『LR White』)の3タイプを用意。スイングタイプに対応したシャフトを選ぶことで、ミート率、ボールスピード、弾道再現性を向上させることができるという。

写真上から『REAX』シャフトの『Low Rotation White』、『Mid Rotation Blue』、『High Rotation Red』。テーラーメイドの『REAX』シャフトと聞くと、過去モデルに搭載された標準シャフトと同じ名前だが、今作では『RE-AXIS』、つまり『軸に反応する』という全く新しいコンセプトで設計されている

写真上から『REAX』シャフトの『Low Rotation White』、『Mid Rotation Blue』、『High Rotation Red』。テーラーメイドの『REAX』シャフトと聞くと、過去モデルに搭載された標準シャフトと同じ名前だが、今作では『RE-AXIS』、つまり『軸に反応する』という全く新しいコンセプトで設計されている

テーラーメイドはデータ解析を行う中で、ゴルファーのスイングをインパクト周辺のローテーションで大きく3タイプに分類できることを発見した。

まず、インパクト時のフェース開閉が多いタイプが『HR Red』だ。トップから切り返しにかけてのタメが強く、ダウンの後期からインパクトにかけて急速にフェースをスクエアに戻していく。日本のゴルファーに多いタイプで、先端剛性が軟らかく、ヘッドの戻りをサポートしてくれるシャフトが合う。テーラーメイド契約プロではチャーリー・ハルがこのタイプで、『REAX』シャフトの中では赤いロゴの『HR Red』が対応している。

一方、フェースの開閉が少なく、ボディターンで打っていくスイングは『LR White』と呼ばれる。体の回転とヘッドが同調することでインパクト効率が高まるため、先端剛性が高めで、ヘッドの勝手な動きを抑えるシャフトが好相性。『REAX』シャフトでは白いロゴの『LR White』がマッチする。ツアープロの中では、コリン・モリカワなどがこのタイプに分類される。

『HR Red』と『LR White』の中間に位置するタイプが『MR Blue』だ。ツアープロではマキロイがこのタイプに当たる。テーラーメイドの調査では、全体の約60%のゴルファーが『MR Blue』になるという。『REAX』シャフトでは青いロゴの『MR Blue』を選ぶことで、クセのない振り心地で気持ち良く振り抜いて飛ばすことが可能になる。

あらゆるゴルファーに対応する純正シャフトを有し、豊富な調整機能を備えた4タイプのヘッドをラインナップすることで、『Qi4D』シリーズはテーラーメイド史上最も“フィッタブル”なドライバーに仕上がったのだ。ヘッド自体の性能の高さに加えて、あらゆるスイングに対応するフィッティング性の高さによって、かつてないスピードを実現し、異次元の飛距離を生み出してくれる。スイッチしたツアープロの多くが飛距離アップに成功した背景には、テーラーメイドのまた新たな発見によるクラブ開発に対するアプローチがあったのだ。


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