アクシネットジャパンインクが、スコッティ・キャメロンの2026年の新作マレット『PHANTOM』シリーズの3月発売を発表した。今回の刷新では、ツアーフィードバックから構えやすさにつながる根本形状を見直し、『SCS』インサートの採用で打感の向上と精密な距離コントロールを追求した意欲的な設計が施されている。
■ついにマレットにも『SCS』採用!
最大の注目点は、2025年作の『スタジオスタイル』で高評価を得た『SCS』インサートをマレットに初搭載したこと。マレット特有の寛容性はそのままに、よりソフトなフィードバックを求める人の要望に応え、精密な303ステンレスボディのフェース全面に採用した。(スタジオスタイルはフェース全面ではなかった)
さらにチェーンリンク・ミーリングを施すことで、インパクト時のボールとの接触面積を最適化しており、従来のフェースとは一線を画す静かな打音と、距離感の出しやすいマイルドなタッチを実現している。
■トップラインの丸みで傾斜でも構えやすい
形状面では、ジャスティン・トーマスをはじめとするトッププロのフィードバックが色濃く反映された。特筆すべきはソールの再設計で、底面の平らな面積を拡大したことにより、どんな傾斜のグリーンでもパターがピタッと地面に吸い付き、常にスクエアなセットアップを可能にしている。
フェース中央に高さを持たせ、トップラインに丸みをつける変化も同様の効果をもたらし、従来の真っすぐで薄めのフェースから見た目に安心感を追加。さらに進化したジェットネックは長めにしたことで、視覚的なスッキリ感と理想的なトゥフローを両立させている。
■待望の『OC』も5の形状で!
プレースタイルに合わせて選べるネック種類の豊富さも、2026年モデルの大きな魅力だ。世界中のプロが愛用するモダンウィングバックの『ファントム5』には、新たに低トルクのオンセットセンター『5 OC』が登場。その他、ツアーで人気の『009』に近い主張の少ないプラミングネックの『5.2』や、前述の長めのジェットネックの『5.5』も展開する。
また、鋭角なウィングが特徴の『ファントム7』には、ツアーの要望から生まれたダブルベンドシャフトが加わり、よりフェースバランスに近い挙動を求める層にも対応。キャメロン・ヤングが初優勝時に使用した丸みを帯びた新形状の9Rも加わり、多様なセッティングが用意された。
■丸みのあるトップラインが◎
ブレードユーザーの記者は、これまで『PHANTOM』に移行できなかった最大の理由が、低く感じるフェースだった。低ければ浮かして構えるなど操作性が上がるのは分かるが、地面に置いてシンプルに構えたい練習不足な記者は「上下打点がズレがち」。そのため、今回の丸みが付いて分厚くなったトップラインは構えやすさ◎だった。
また、昨年11月に発売された低トルクな『Phantom 11R OC』とは違って、今回の『5OC』は見慣れた形状なのにクリアな視界が新鮮。打ってみると、重めのヘッドでストローク中の居場所を伝える振り心地は『Phantom 11R OC』と同様に感じて、高速グリーンと相性が良さそう。税込82,500円(5OCのみ90,200円)とかなり値が張るが「選択肢として1本持っておきたい」と思った。(編集部M・K)