2000年代の“ロイコレ”が日本の男子ツアーだけでなく、海外メジャーでも使用者が優勝するなど【伝説的なFW】だったことを覚えている人も多いはず。そして、代名詞の“馬蹄形FW”ではないリブランド作がこのほど登場。ならば、“Mr.ロイコレ”でその歩みをよく知る横田英治プロに試してもらおう!
馬蹄形の利点を上回る、新たな調節性と初速性能
男子ツアーが元気でメーカーの縛りも厳しい2003年に、ロイコレの馬蹄形FWは契約外の選手がこぞって使って使用率1位に。当時を具に知る横田は「強い球で飛ぶし、左にも行かず精密に狙えるFWは当時はロイコレぐらいしかなかった」と述懐。その栄光の歴史を知る故、新作への不安もあったと明かす。
「男子ツアーで使用率1位になったあの頃って、とにかくロイコレのFWほど飛んで左に行かず強い球で狙えるものが無かったよね。それにツアー対応も本当に良くて、信頼度抜群の会社でした。でも、今は外ブラの良いFWも沢山あるからね……。最初の印象は不安だったけど、『VT』FWをテストすると、当時のぶっちぎりの飛びも引き継ぎつつ、一般アマチュアに大事な寛容性や安定性も上がったと分かって凄くホッとしました」(横田)
『VT』FWは昔の馬蹄形とやさしさが別次元!
チタン製の『RC25 VT』フェアウェイは、スライド式ウェイトで重心深度の微調整も可能で、浅重心にするとヘッドスピード46m/s前後の横田が地面からフェードでも265ヤード以上を記録するなど、初速性能◎だった。“ロイコレらしさ”の象徴・馬蹄形でなくなったリブランド作に反対かと思いきや、ここまで性能がいいと横田は「俄然、好印象になった」とか。
「女子ツアーに帯同してきて、馬蹄形とか、デザイン面は選手に関係なくて、本当に性能次第なんだよね。特に外ブラ4社の人気が高い中で、『VT』はより競技志向の方向きで初速もトップ級だから打てば気にいる人がかなり多いはず。カーボン複合で見た目も外ブラっぽいし、実際に低スピンで飛ばせるよね。最初は見慣れなかったけど本当に飛ぶからむちゃくちゃカッコよく見えてきた(笑)」(同)
そして、『VX』ハイブリッドも打って、改めてこうコメント。
「とにかく、昔からロイコレらしい飛びと操作性を気に入るボクとしては、FWはチタン製で飛ぶ『VT』がベスト。ミート率1.51ばかりで初速が凄いし、フェードでここまで飛ばせるFWは間違いなくトップクラスの飛距離性能と断言できるよ。UTも小ぶりで締まった顔で操作性のいい『VT』ハイブリッドの印象も良かった。打感も締まった“ カシュッ”と渋い音で、糸を引くようなドローが打てて、高低も簡単に操れる感じですごくコースでも使いやすそう」
とはいえ、我々ゴルファーは、横田のようにヘッドスピードが速い人ばかりではない。そこで、横田の弟子のインストラクターで、ヘッドスピード38m/sの岸部華子さんにも『VT』&『VT』のFW&UTの全モデルを改めてテストしてもらうことにした。
ディープに見えてラクに上がる『VX FW』
岸部桃子の妹である華子さんは横田と共に「クラブハウス」でレッスン活動に従事。女子選手だけでなくヘッドスピード遅めの男性シニアアマの気持ちもよく知るだけに冒頭から「FWもUTも“番手を選べるか?”がすごく大事なんです」と言う。その決め手を『VX』シリーズが完全に満たしていた。
ヘッドスピードが遅い我々一般アマチュアは、女子プロたちと同様、ウッドの番手を増やして頼りたいもの。その定めをよく知る岸部さんは「だから、FWもUTもたくさん番手が選べる『VX』が本当に有り難い」と力説する。
「私のヘッドスピードは大体38m/sくらいで持ち球がドローなので、キャリーがしっかり計算できるウッド複数とUTも6番までの3本がどうしても必要です。でも、たとえ3Wや5Wが気に入ったとしても、その下まで中々の揃えられないメーカーも多い中、『VX』なら完璧に揃いますよね。やっぱり【セカンドショットギア】というだけあって、ロイコレは他社と違いますね。
私のパワーでは少し『VT』の方はキツくて、『VX』なら4W相当の【3HL】や6W相当の【5HL】でラクに上げられるし、番手も7Wや9Wまで細かく選べますよね。UTは正直、今すぐ入れたいくらい両方イイですね。6Uまで選べるのが何よりも大きいし、自分のUTより7~8ydキャリーを伸ばせたことも凄くラクでしたし、イメージ通りのハイドローで安定していて、打ち出しから着弾まで全く曲がる気配がありませんでした」(岸部さん)
以前から岸部の使用ギアにもアドバイスしてきた横田も大きく頷く。
「少し岸部にはディープ過ぎるFWかな?と当初思ったんだけど、カチャカチャの可変機能とHL(ハイロフト)の番手もあるからすぐモノにして球を上げられたし、『VX』FWでも岸部のエースより8ヤードくらいキャリーが増えてたね。何より『VX』UTの球の揃い方はすごいよ。絶対、コレ3本入れたらスコアになる。岸部、そうしなよ」(同)
また、2人とも三菱ケミカル『VANQUISH』ベースの純正シャフトの出来についても「優秀なヘッドを活かせるタイプ」(横田プロ)「タイミングが取りやすくてしなって上げやすい」(岸部さん)と、太鼓判を押していた。
夏日が増え、ラフもいよいよ元気になってきたが、もし現状お使いのクラブでセカンドショットの戦闘能力に不安を感じているなら、そこはプロ中のプロである、“ロイコレ”を頼りにした方が良いのかもしれない。
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