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究極のやさしさと今までにない強弾道!“外ブラユーザー” 関浩太郎が驚いた振りやすくて飛ぶ新次元の『XXIO14』

近年、ゴルフ界では強弾道の飛びで海外メーカー、いわゆる“外ブラ”のドライバーが人気を集めているが、しっかりと打ちこなせているゴルファーはどれほどいるだろうか。そんな中で「一撃の飛び」をキャッチフレーズにした『XXIO14』が新登場。試打を行ったスイングコーチ兼クラフトマンで“外ブラユーザー”の関浩太郎は、やさしさと強弾道の飛びが融合した新次元のクラブに仕上がっているとその性能を評価する。

所属 ゴルフライター
田辺直喜 / Naoki Tanabe

配信日時:2025年12月10日 10時00分

『XXIO14』のドライバーは、ミスヒットを許容するやさしさだけでなく、“外ブラ級”の強弾道の飛びを備えていた!
『XXIO14』のドライバーは、ミスヒットを許容するやさしさだけでなく、“外ブラ級”の強弾道の飛びを備えていた!
“外ブラ”に匹敵する反発力と強弾道を獲得した『XXIO14』

 
「バシッという衝撃音と共に圧倒的にボール初速が出ています。低スピンの強い弾道はまるで外ブラ。めちゃくちゃ飛ぶようになっていますね」(関)
 
2025年11月22日(土)に発売となったダンロップの最新モデル『XXIO14』シリーズ。ドライバーは2機種がラインナップされ、その内のひとつ『XXIO14+ ドライバー』をテストしたスイングコーチ兼クラフトマンの関浩太郎は、飛距離性能の大きな進化に驚きの表情を浮かべる。

関浩太郎(せき・こうたろう)。1974年生まれ。東京都になる「SEKI GOLF CLUB目黒」を主宰し、スイングコーチとして多くのアマチュアを指導。クラフトマンとしての顔も持ち、ギアに対する造詣も深い

関浩太郎(せき・こうたろう)。1974年生まれ。東京都になる「SEKI GOLF CLUB目黒」を主宰し、スイングコーチとして多くのアマチュアを指導。クラフトマンとしての顔も持ち、ギアに対する造詣も深い

「『XXIO』らしい爽快さがありながら、少し低めで反響の短い打音に調整されていて、よりアスリート感のあるフィーリングになりました。打っていて心地良いですし、気持ちが高揚してきますね。外ブラは独特な打感、打音のモデルも多いですから、『XXIO14+』のフィーリングの良さは多くのゴルファーが好むはずです。そして何より驚いたのが反発性能の高さ。芯を喰ったときの圧倒的な飛距離は『一撃の飛び』というキャッチフレーズにふさわしいものですよ」

『XXIO14』シリーズでは、ドライバーのフェースに世界初となる新素材「VR-チタン(Super-TIX®︎52AFS)」が採用されている。シリコンを含有した強度と靱性(粘り)に優れた素材で、フェースのさらなる薄肉化と高精度な設計を可能にした。その新素材を搭載した新たな設計は「ULTiFLEX(アルチフレックス)」と呼ばれ、『XXIO』がこれまで追求してきたたわむボディと組み合わせることで異次元の初速性能を発揮する。

歴代『XXIO』では4代目から前作までフェースに同じ素材を使用していたが、『XXIO14』から一新。従来モデルを凌駕する高い反発性能を獲得した

歴代『XXIO』では4代目から前作までフェースに同じ素材を使用していたが、『XXIO14』から一新。従来モデルを凌駕する高い反発性能を獲得した

「ただ飛ぶだけでなく、『XXIO』らしいミスに対する強さも備わっています。試打をする中で、何度か芯を外したりしましたが、飛距離ロスも、ボールの曲がりも非常に小さく抑えられています。ボクはドローヒッターですが、『XXIO14+』を使うとチーピンのミスが一球もありませんでした。右に行くでもなく、つかまり過ぎることもなく、直進安定性の高さを感じますね。やさしく打てて、操作もできるので女子プロが好んで使用するのも納得です」
『XXIO14+』のドライバーはすでに多くの契約女子プロがテスト。前作からの初速アップや低スピンの弾道に好感触を掴んで、すでに実戦投入した選手もいる。

「トラックマン」を使用した弾道計測で、飛距離は前後10ヤードの幅、曲がりは左右15ヤードの幅に収まっていた
ボールは同じダンロップの最新モデル『XXIO HYPER RD』を使用。「ツアーボールに比べてインパクト時の抵抗が小さく、軽快に飛び出していきます。高弾道ドローが打ちやすく、『XXIO14』との相性も抜群です」
『XXIO14+』の弾道データ。ネジレのない強弾道で安定して255ヤード前後の飛距離が出ていた
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「トラックマン」を使用した弾道計測で、飛距離は前後10ヤードの幅、曲がりは左右15ヤードの幅に収まっていた

続いて『XXIO14 ドライバー』のテストを始めた関。
 
「『XXIO14+』はヘッド高があり叩ける印象でしたが、『XXIO14』は全体がややシャローで安心感がより強くなります。そして打音はやや大きめで、弾きを感じる爆発音でした。『XXIO』らしい爽快な飛びを感じさせる打音で気持ち良くボールを打っていけます。そして、フェースの初速性能は『XXIO14+』と同等に高いですが、何より特徴的なのはミスに対する寛容性です。とにかく曲がりが小さいし、飛距離のロスも小さい。『トラックマン』の計測値を見ても、芯を喰ったときとミスしたときのトータル飛距離にほとんど差がないです。この安心感は他にありませんよ」

歴代モデルで培ってきた“XXIOらしさ”を継承したレギュラーモデルの『XXIO14』。新素材フェースの弾きと今までにない強弾道の飛びが魅力だ

歴代モデルで培ってきた“XXIOらしさ”を継承したレギュラーモデルの『XXIO14』。新素材フェースの弾きと今までにない強弾道の飛びが魅力だ

強弾道で飛ばせるようになったことに加えて注目したいのは、レギュラーモデルの『XXIO』としては初めて可変スリーブ「QTS(クイックチューンシステム)」を搭載したことだ。従来よりもカスタムシャフトの選択肢が広がり、フェース角・ライ角・ロフト角をそれぞれ調整し、12通りのセッティングが可能となった。

「初速性能の高さや寛容性はどちらのモデルも共通しています。選び分けるとしたら操作性ですね。『XXIO14』はオートマチックにつかまった高・強弾道で飛ばせるタイプ。一方、『XXIO14+』は直進性の高さがありつつ、弾道の操作をすることもできます。どちらもヘッドスピードを選ばず結果の出るヘッドですので、スイング中の挙動の好みで選ぶと良いでしょう」

『XXIO14』で少しフェースが開いて当たったときの弾道データ。ボールはほんの少し右に打ち出されただけでほぼ真っすぐな弾道。飛距離も249.4ヤードとロスが非常に小さかった

『XXIO14』で少しフェースが開いて当たったときの弾道データ。ボールはほんの少し右に打ち出されただけでほぼ真っすぐな弾道。飛距離も249.4ヤードとロスが非常に小さかった

「外ブラのドライバーを“打ちこなせる”人は半分以下」

 
ドライバーを選ぶとき、多くのゴルファーは飛距離性能を重視する。今よりもっと飛ばしたいと願うのはゴルファーの性とも言えるだろう。
 
その意味で近年、人気を集めていたのが海外メーカー、つまり外ブラのドライバーだ。高い反発性能と強弾道ボールで、芯を喰ったときには驚くような飛距離が出てくれる。米国PGAツアーで戦うプロが使用し、軽々300ヤード以上の飛距離を出していることも、外ブラの飛ぶイメージを強めた要因の一つだろう。
 
関も試打者としてさまざまなメーカーのドライバーをテストし、自身も使用するなど、外ブラの飛びを高く評価する一人だ。一方で、アマチュアゴルファーが使用する上では危険な面もあると指摘する。

ドライバーを選ぶときに大切にすべきことは「打ちこなせること」と話す関

ドライバーを選ぶときに大切にすべきことは「打ちこなせること」と話す関

「アマチュアの方を見ていて、“外ブラ”のドライバーを本当の意味で打ちこなせている人は、半分以下だと思います」
 
関の言う“打ちこなす”とは、コースでそのドライバーを使用したときに半分以上、ナイスショットが出て、残りの半分もラフに入るなど、許容できるミスに収まっている状態を指す。この記事を読んでいるあなたも思い返してみてほしい。1ラウンドで14球ドライバーを打ったとして、ナイスショットは何球出ているだろうか。そしてミスしたボールはどの程度の曲がりで収まっているだろうか。
 
「“外ブラ”のドライバーはPGAのツアープロが最高のパフォーマンスを出すために設計されたプロスペックのクラブです。打ちこなすには相応のパワーと技術が必要になります。本当の意味で打ちこなせているアマチュアゴルファーはほとんどいないでしょう。新しいクラブを買うならしっかりスコアアップにつながるものを選んでほしいですし、ツアープロが使うクラブとアマチュアが結果の出るクラブは別物で、住み分けるべきだと考えています。その意味で100切り、90切りを目指すゴルファーが結果を出せる世界最強のクラブは間違いなく『XXIO14』です」(関)

朝イチのティショットなど、プレッシャーのかかる場面でも平常心でショットに臨めるのが本当に良いクラブ。『XXIO14』シリーズのドライバーはその条件を高いレベルで満たしている

朝イチのティショットなど、プレッシャーのかかる場面でも平常心でショットに臨めるのが本当に良いクラブ。『XXIO14』シリーズのドライバーはその条件を高いレベルで満たしている

『XXIO』では長きに渡って、アマチュアゴルファーがやさしく打てるクラブを目指して開発が進められてきた。ヘッドだけでなく、組み合わせるシャフトやグリップまでトータルで設計することで、圧倒的な振りやすさとミスに対する寛容性を実現している。

ヘッドだけでなく、シャフトやグリップまでトータルで設計されるのが『XXIO』の特徴。振りやすさという意味で世界最強クラスの性能を持ったクラブなのだ

ヘッドだけでなく、シャフトやグリップまでトータルで設計されるのが『XXIO』の特徴。振りやすさという意味で世界最強クラスの性能を持ったクラブなのだ

『XXIO14』シリーズにおいても、その振りやすさと寛容性は継承されている。例えばスイング中の空気の流れを調整する「New ActivWing(ニュー アクティブウィング)」はさらなる改良が加えられ、今作ではソールの形状にもこだわって空力性能を向上させた。ダウンスイングにおけるヘッド向きのブレが少なくなり、やさしくスクエアなインパクトが作りやすくなっている。

クラウンヒール寄りの突起が「New ActivWing」。ヘッドにかかる空力を調整し、スクエアなインパクトが作りやすくなる『XXIO』独自のテクノロジーだ

クラウンヒール寄りの突起が「New ActivWing」。ヘッドにかかる空力を調整し、スクエアなインパクトが作りやすくなる『XXIO』独自のテクノロジーだ

『XXIO14』シリーズのヘッドには関が絶賛した反発性能だけでなく、ミスをカバーするためのさまざまな工夫が見られる。トゥ・ヒールに精緻なレーザーミーリングを施し、さらにフェースを6分割した上で最適なバルジ&ロールを設定することで、ミスヒット時の飛距離ロスと曲がりを抑えている。

細部にまで細かな作り込みをすることで、『XXIO14』のドライバー2機種は“外ブラ級”の飛びと『XXIO』らしいやさしさを両立している

細部にまで細かな作り込みをすることで、『XXIO14』のドライバー2機種は“外ブラ級”の飛びと『XXIO』らしいやさしさを両立している

「今日のテストでも明らかでしたが、『XXIO14』シリーズのドライバーはミスしたときの許容性が段違いに高いです。人間が打つわけですから、ラウンド中にミスをすることが必ずあります。そのときにOBや池、林の中までボールが曲がるクラブではスコアは出せません。でも、『XXIO14』であればスコアに影響しない許容内のミスに収まってくれます。セカンド地点でまだゲームが生きている状態ですから、しっかりスコアメイクできます。『一撃の飛び』と銘打たれていますが、これまで外ブラで稀にしか出なかった奇跡的な当たりが、常時出てくれるクラブが『XXIO14』なのです」

ミスに強いからコースで使っても不安がなく、気持ち良く振っていける。アマチュアが最高の結果を出せるクラブは『XXIO14』だ

ミスに強いからコースで使っても不安がなく、気持ち良く振っていける。アマチュアが最高の結果を出せるクラブは『XXIO14』だ

最強の組み合わせを発見!『XXIO14+』に合うのは『テンセイ プロブラック1Kコア』

 
『XXIO14』のドライバー2機種にはダンロップが新たに開発した「QTS(クイックチューンシステム)」という可変スリーブが装着されている。今作からはレギュラーモデルの『XXIO14』も含めて、人気のカスタムシャフトを装着して、振り感や弾道を調整できるようになったのだ。そこで関に『XXIO14』と『XXIO14+』それぞれのベストなカスタムシャフトの組み合わせを探ってもらった。

用意したのは写真上から藤倉コンポジット『スピーダーNXゴールド』、グラファイトデザイン『TOUR AD FI』、三菱ケミカル『テンセイ プロブラック1Kコア』の3機種。いずれも50グラム台Sフレックスにスペックを統一して試打を行った

用意したのは写真上から藤倉コンポジット『スピーダーNXゴールド』、グラファイトデザイン『TOUR AD FI』、三菱ケミカル『テンセイ プロブラック1Kコア』の3機種。いずれも50グラム台Sフレックスにスペックを統一して試打を行った

「まず大前提として『XX IO14』は純正シャフトが優秀で、ヘッドとのマッチングも良いので、第一の選択肢になります。ヘッドをスムーズに走らせながら、やさしくボールがつかまって、高さも出ますので、多くの人が恩恵を受けられるはずです。もし純正だと軟らかいとなった場合は『スピーダーNXゴールド』を試すのがおすすめです。シャフト全体がしなってスピードを上げながら、ダウンスイングでヘッドの位置がつかみやすいので、とても芯に当てやすい組み合わせです。『XXIO14』はそもそも芯が広いヘッドですから、どんどん叩いて飛ばせますよ」

レギュラーモデルの『XXIO14』には『スピーダーNXゴールド』が好相性。安定したしなり戻りで、パワーのあるゴルファーでも安心して叩いていける

レギュラーモデルの『XXIO14』には『スピーダーNXゴールド』が好相性。安定したしなり戻りで、パワーのあるゴルファーでも安心して叩いていける

「『TOUR AD FI』はシャフトの中間から少し先の狭い範囲がしなる印象です。スピーディにヘッドが走って、ボールをつかまえてくれます。よりつかまりをプラスしたい場合に選ぶと良いでしょう。50Sで57グラムとしっかり重量もあるので、ゆったりしたテンポで打つ人にもおすすめです」

クラブに重量感を持たせながら、ボールもつかまるのが『TOUR AD FI』の特徴だ

クラブに重量感を持たせながら、ボールもつかまるのが『TOUR AD FI』の特徴だ

最後に三菱ケミカルの『テンセイ プロブラック1Kコア』をテストした関。『XXIO14+』との組み合わせが「最も叩ける」と気に入った様子。
 
「マットブラックのヘッドに黒いシャフトで見た目にもカッコいい組み合わせです。シャフトの挙動が安定しているので、『XXIO14+』の曲がりを抑える許容性がさらに強化されま
す。ヒールを喰ったときでも左に出なかったので、フッカーのボクとしては安心して振っていけます。学生時代にスポーツをやっていたようなパワーのあるゴルファーにぴったりで、曲がりをとことん抑えることができますよ。もちろんボールをコントロールしたい中・上級者にもおすすめで、ボクが使うとしたら、この組み合わせがベストですね」

『XXIO14+』には元調子でしっかりとした『テンセイブラック 1Kコア』を組み合わせると、曲がりを抑えてとことん叩けるクラブが出来上がる

『XXIO14+』には元調子でしっかりとした『テンセイブラック 1Kコア』を組み合わせると、曲がりを抑えてとことん叩けるクラブが出来上がる

シャフト別の試打を終えた関は改めて、自分に合ったモデルを選ぶことの大切さについて語る。
 
「シャフトは自分にとっての振りやすさにこだわって、しっかり選んでほしいです。強く振っても大丈夫と思える組み合わせが見つかれば、スイングそのものが変わってきます。安心感があればどんどんヘッドスピードが上がりますし、コースで今まで以上の飛距離を出せるようになるはずです。振りたいときに振れるクラブこそ、本当に飛ぶクラブですし、それによって生み出されるものこそ真の意味での『一撃の飛び』ではないでしょうか。『XXIO14』なら間違いなく、人生最高の飛びを手に入れて、スコアアップも叶いますので、ぜひさまざまな組み合わせを試してみていただきたいです」
 
歴代モデルで培ってきた寛容性に、“外ブラ”に匹敵する飛距離性能が備わった『XXIO14』シリーズ。今よりもっと飛ばしたいと願うゴルファーにとってはこの上ない武器になるドライバーだと言えそうだ。
 
取材協力/上総モナークカントリークラブ 撮影/高橋淳司 構成/田辺直喜


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