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シン貧打爆裂レポート『Super Select Del Mar パター』

貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂を検証します!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。

配信日時:2023年7月19日 17時00分

ロマン派ゴルフ作家語る

『Super Select Del Mar パター』は、ひと言で書くと、叩いた通りに鳴ってくれる打楽器のような軽快さを味わえるパターです。大きな音を出せるのは当たり前、小さな音も自由自在に出せて、演者の腕が良ければ、喜怒哀楽すら表現できる打楽器という印象でした。

新しい『SUPER SELECT』の開発で、二本の異なる柱があったと聞きました。ツアープロの使用パターが、二極化していることが原因です。いわゆる、オーソドックスなブレード系と革新的なマレット系に分かれるわけです。
新しいラインナップも自然とその傾向に影響を受けています。

『Super Select Del Mar パター』を打ってわかったのは、やさしくすべき部分と、そのために捨てる部分のバランスを良くすることが、タイプの違うヘッドの融合でできたパターの宿命なのだということでした。他の機能を損なうことなく、やさしいパターになることが『Super Select Del Mar パター』のテーマであり、それはほぼ完成に近いと感じました。

試打ラウンド中、五感で感じる狙い通りに打てているという気持ち良さが続き、とにかくタッチが合うことが快感でした。
五感で感じる部分は、伝統的なヘッドだからこその余裕です。改良を重ねた結果、打音や打感については大量のハウツーの蓄積があるのだと思われます。
過去に打った『Del Mar』の中で、感覚的な満足度は一番です。

『Super Select Del Mar パター』は、基準点のようなものだと思うのです。
L字とマレットを融合させた伝統が、まだまだ現役なのは、優れた部分があるからです。
このパターでなければダメだというゴルファーは多くはありませんが、確実に存在します。

アイアンやドライバーのヘッドは全てL字型なので、ヒールシャフトタイプのパターは、最もクラブと同じ感覚が活かされる者だというのがセオリーです。
完成度が高いL字のパターが欲しかったゴルファーに、『Super Select Del Mar パター』をオススメします。

タッチが合うので、試打ラウンドでロングパットとミドルパットは、タップインの距離のネクストパットで済みました。これは、自分のパターでも滅多にないことです。
『Super Select Del Mar パター』に、惚れそうになりながらのプレーでした。伝統を守るために完成度を極限まで高めている姿勢に拍手を贈ります。

試打クラブスペック

『Super Select Del Mar パター』

ヘッド素材 303ステンレススチール
ロフト 3.5度
ライ角 70度
長さ 34インチ (33インチ、35インチもあり)

【著者紹介】篠原嗣典

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員

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