国内シニアツアー「いわさき白露シニアゴルフトーナメント」でシニア通算3勝目を挙げた手嶋多一。かつてはブレード型パターを使用していたが、現在はマレット型を愛用している。その理由とは何なのか。
手嶋が使用しているパターは、テーラーメイドの『スパイダー ツアーX』。マキロイなど海外トッププロも使用するマレット型モデルだ。以前はブレード型を使っていたものの、最近はマレット型しか使わなくなったという。
「シニアになってから、ブレード型のヘッドの薄い感じだと、テークバックを真っすぐ引けなくなったんです。マレットの方がショットと同じで、右に押して打ち出せる。僕はブレード型だと打てないんですよ。利き目の関係なのかもしれません。ゴミ箱にゴミを投げるときも、真っすぐ構えるのではなく、少し体を開いて投げたい。体を開いて構えた方が距離感もタッチも出るんです」
ドローヒッターである手嶋は、朝のパット練習でもフックラインしか打たない。自分の体のラインより左に打ち出される球は、ショットでもパットでも絶対に嫌だと語る。
「自分から左に逃げていく球(スライスのような球)が嫌なんです。パターもドローで帰ってくるイメージで打ちたい。特にスタート前のパター練習は、ショットのイメージをしながらフック回転のボールを打つんです」
普段はホテルに6番アイアンとパターを持ち帰り、アドレスの確認だけを行っているという。
「肩の向きと目線を確認します。肩のラインが開くと目線は閉じるし、体はバランスを取ろうとする。逆に肩のラインが閉じると目線が開く。そのバランスを常にチェックしておかないといけません」
独特のストローク理論とクラブ観を持つ手嶋。アドレスの違和感を基準にモデルを選んでいる点が、非常に印象的だった。
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