ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ

世界初の「ナノアロイ」フェースでミズノ史上最高初速! 内川聖一と水木春花が驚愕した『JPX ONE』のぶっ飛び

ミズノは1月29日(木)、最新シリーズ『JPX ONE』を発表した。注目は、世界で初めて「ナノアロイ」をフェースに採用したドライバーだ。今回はミズノ史上最高初速を実現したという注目モデルを元プロ野球選手の内川聖一と女子プロの水木春花にテストしてもらった。

所属 ゴルフライター
田辺直喜 / Naoki Tanabe

配信日時:2026年1月30日 12時00分

ミズノの注目モデル『JPX ONE』を元プロ野球選手の内川聖一(写真右)と女子プロの水木春花(写真左)がテスト!
ミズノの注目モデル『JPX ONE』を元プロ野球選手の内川聖一(写真右)と女子プロの水木春花(写真左)がテスト!

飛び過ぎるバットからインスピレーションを得て開発されたドライバー


「このドライバー、バケモノだ。」
 
1月29日(木)、衝撃のティザー広告で多くのゴルファーの興味を引いたミズノの新ドライバーの全容が明かされた。モデル名は『JPX ONE』。前作までのモデル名を踏襲せず、あえて「ONE」という始まりを意味する言葉を使ったのは、ミズノが総合スポーツメーカーとしてのプライドをかけて、世界初となる革新的なテクノロジーを打ち出したためだ。
 
それは6-4チタン鍛造フェースの上に「NANOALLOY®︎(ナノアロイ)」という特殊な樹脂のフェースを重ね合わせる「ナノアロイテクノロジー」だ。

『JPX ONE』シリーズ最大の特徴は、鮮やかなブルーカラーのフェース。6-4チタン鍛造フェースの上に「ナノアロイ」のフェースを貼り合わせている

『JPX ONE』シリーズ最大の特徴は、鮮やかなブルーカラーのフェース。6-4チタン鍛造フェースの上に「ナノアロイ」のフェースを貼り合わせている

「ナノアロイ」は複数のポリマーをナノメートルオーダーで混合し、ポリマーアロイ構造を形成したもので、東レが開発した高性能素材だ。衝撃を受けると柔らかくなる性質を持っており、ミズノではこれまで野球のバットやテニスのラケットの素材として使用してきた。
 
通常、ドライバーのフェースにはチタンやカーボンなど、硬い素材が使用される。軟らかい「ナノアロイ」のような素材をフェースに採用するのは異例のことだ。しかし、「ナノアロイテクノロジー」を搭載した『JPX ONE』は従来モデルを圧倒する衝撃の飛びを実現しているという。
 
ミズノでは『JPX ONE』シリーズを開発するにあたり、インスピレーションを得たアイテムがある。それはミズノが2000年代前半にリリースし、軟式野球の世界で一世を風靡した“飛び過ぎるバット”『ビヨンド マックス』だ。
 
『ビヨンド マックス』は打球部に軟らかい素材を使用した特殊なバット。軟式野球のボールは非常にソフトで、硬い金属バットで打つとつぶれ過ぎて、飛距離が出にくい。一方、打球部の軟らかい『ビヨンド マックス』はボールのつぶれ過ぎを防ぐことでエネルギー効率を高め、打球の飛距離を圧倒的に伸ばすことに成功した。軟式野球の世界では、バッターが『ビヨンド マックス』を持っていると、飛びを警戒して外野が後ろに下がるのが通例だと言う。つまり、ゲームそのものを変えた革新的なバットだったのだ。
 
ボールがつぶれてから弾かれるというインパクト現象は、野球もゴルフも共通している。そこでミズノは従来の金属だけでなく、軟らかい素材も含めて、最もボール初速の出る素材を研究した。そして辿り着いたのが「ナノアロイ」だったのだ。
 
『JPX ONE』ではフェース全面に「ナノアロイ」を使用。インパクトの瞬間に「ナノアロイ」が大きく変形し、たわむことでボールを包み込むような形になる。結果、ボールがつぶれ過ぎることなく、エネルギーロスを極限まで抑制。圧倒的なボール初速で、ミズノ史上最高の飛距離を叩き出すドライバーが完成したのだ。

『JPX ONE』は、まさに総合スポーツメーカーとして、さまざまな競技のプロダクトを世に送り出してきたミズノだからこそ作れた革新的なドライバーだと言えるだろう。ここで気になるのは、「ナノアロイ」を搭載したドライバーが、どれほどの飛距離アップを可能にするのかだ。そこで今回はミズノのクラブを愛用する元・プロ野球選手の内川聖一とミズノ契約プロの水木春花に『JPX ONE』シリーズのドライバー2機種をテストしてもらった。最新ギアに精通するゴルフライターの鶴原弘高を聞き役に、試打テストの模様を紹介していく。

『JPX ONE』の最新ドライバーをテストした写真左から聞き役のゴルフライター鶴原弘高、2025年にステップ・アップ・ツアー初優勝を果たした若手期待の女子プロの水木春花、元プロ野球選手で右打者の歴代最高打率を残した内川聖一

『JPX ONE』の最新ドライバーをテストした写真左から聞き役のゴルフライター鶴原弘高、2025年にステップ・アップ・ツアー初優勝を果たした若手期待の女子プロの水木春花、元プロ野球選手で右打者の歴代最高打率を残した内川聖一

『JPX ONE ドライバー』は「勝手に真っすぐ飛ばしてくれる安心感がある」


まずは元プロ野球選手の内川がスタンダードモデルの『JPX ONE ドライバー』をテスト。シャフトは内川のパワーに合わせて、藤倉コンポジットの『VENTUS BLACK70(X)』が装着されている。内川は昨年夏に取材した際、マイドライバーを使用して、304ヤードの飛距離をマークしていた。「ナノアロイ」フェースによって、どこまで飛距離を伸ばすのか。

ワンウェイゴルフクラブの1番パー4のティイングエリアからボールを打ち、飛距離や弾道をチェックした
今回の試打では弾道計測に「GC Quad」、ボールは『Mizuno Pro S/X』を使用した
1 / 2
ワンウェイゴルフクラブの1番パー4のティイングエリアからボールを打ち、飛距離や弾道をチェックした

「青いフェースは視認性が良くて、しっかりアライメントを取れますね。自分が振りたいところにヘッドが通ってくれて、めちゃくちゃ振りやすいです」(内川)

スタンダードモデルの『JPX ONE ドライバー』。「ナノアロイテクノロジー」による高初速とやさしさを追求している

スタンダードモデルの『JPX ONE ドライバー』。「ナノアロイテクノロジー」による高初速とやさしさを追求している

ヘッドをチェックした後で内川が『JPX ONE ドライバー』を振り抜くと、ボールはネジレのほとんどない真っすぐな軌道でぐんぐんと伸びた。「GC Quad」に表示されたボール初速は驚異の81m/s、キャリーが292.7ヤードで、ランを含めたトータルは322.5ヤードだった。
 
「すごいです、コレ。右に吹け上がる嫌なミスが出るイメージが全くないですね。スイングを変えてボールの軌道を変えるというより、勝手にクラブが真っすぐ飛ばしてくれる安心感があります。初めて打って、これだけミスのないクラブは初めてかも。ミズノのクラブの中で最高初速というのは今日の数値で証明できていますよ。めちゃくちゃいいです」(内川)
 

『JPX ONE ドライバー』の試打で思わず笑顔がこぼれる内川。飛距離性能だけでなく、方向性の高さも感じ取ったようだ

『JPX ONE ドライバー』の試打で思わず笑顔がこぼれる内川。飛距離性能だけでなく、方向性の高さも感じ取ったようだ

続いては水木の試打。『JPX ONE ドライバー(10.5度)』に藤倉コンポジットの『SPEEDER NX VIOLET50(S)』が装着されたものを使用した。

水木の2025年シーズンの平均飛距離は220.38ヤード(※レギュラーツアー3試合でのデータ)。『JPX ONE ドライバー』で飛距離にどのような変化が出るのか

水木の2025年シーズンの平均飛距離は220.38ヤード(※レギュラーツアー3試合でのデータ)。『JPX ONE ドライバー』で飛距離にどのような変化が出るのか

「すごく好きな顔です。置いたときに座りが良くて、真っすぐ飛んでくれそうです」(水木)
 
数回の素振りの後で、水木が打ち出したボールも、内川同様にネジレのほとんどないストレートボール。ボール初速59m/sで打ち出し角13.7度、スピン量2,635rpmと理想的な弾道でトータル261.4ヤードを記録した。
 
「めちゃくちゃ良いです! すごく真っすぐ飛んでいますね。軟らかめの打感で、全然曲がる気がしないです。スピン量も理想的です。つかまりも良いですし、芯を外しても、曲がりが少なく、飛距離ロスも小さく抑えられています。ミスしても飛ぶ性能はアマチュアの方が求めているところだと思うので、ぜひ使ってみてほしいですね」(水木)

水木は、『JPX ONE ドライバー』のミスヒットに対する寛容性の高さに太鼓判を押す

水木は、『JPX ONE ドライバー』のミスヒットに対する寛容性の高さに太鼓判を押す

『JPX ONE SELECT ドライバー』はディープフェースで厚みのある打感


続いては、より操作性を重視した設計の『JPX ONE SELECT ドライバー』の試打。ヘッド体積こそ『JPX ONE ドライバー』と同じ460㎤だが、ディープフェースの分、投影面積が小さくなっている。

ヘッドスピードの速いゴルファーをターゲットに開発された『JPX ONE SELECT ドライバー』。「ナノアロイ」による高初速に操作性の高さがプラスされている

ヘッドスピードの速いゴルファーをターゲットに開発された『JPX ONE SELECT ドライバー』。「ナノアロイ」による高初速に操作性の高さがプラスされている

「ボクはこっちの方がいいかもしれないです。当たったときに手に来る打感に厚みがあります。しっかりとフェース面でボールを捉えている感触が『JPX ONE SELECT ドライバー』の方が強いです。操作性が良いので、つかまえたいときに簡単につかまりますし、ヘッドに自分の意思がしっかり伝わる気がします」(内川)
 
内川の『JPX ONE SELECT ドライバー』を使った計測データは、ボール初速81m/s、スピン量が2,522rpmでキャリー304.2ヤード、トータル353.9ヤードという数値だった。ボール初速は『JPX ONE ドライバー』と同等だが、スピンが抑えられた分、キャリー、トータルの飛距離はさらなる伸びを見せている。夏に計測した304ヤードから実に50ヤード近い伸びを記録したことになる。
 
「コースで打つときはフェアウェイの幅の中に収めようという気持ちが出ます。抑えたい気持ちが出る中でもしっかり初速が出て、飛距離も伸びています。方向性も良いですし、自分のゴルフの可能性が広がった気がします」(内川)
 

『JPX ONE』を手にすることで、球界屈指のスラッガーとして活躍したパワーが十二分に発揮された内川。350ヤードという異次元の飛距離を手に入れた

『JPX ONE』を手にすることで、球界屈指のスラッガーとして活躍したパワーが十二分に発揮された内川。350ヤードという異次元の飛距離を手に入れた

水木も『JPX ONE SELECT ドライバー』の顔の良さに好感触をつかんでいた。
 
「ディープなヘッドが元々好きなので、構えた感じは『JPX ONE SELECT ドライバー』の方が好みですね。弾道的にもつかまり過ぎることなく、イメージ通りの軽いフェードが打てます。操作性は抜群ですね。打感もすごく気持ち良くて、叩きに行けます。安定感も備わっていて、すぐにでも武器になりそうなドライバーです」(水木)
 
『JPX ONE SELECT ドライバー』を使った水木の計測データは、ボール初速57m/sで、打ち出し角15.3度、スピン量2,217rpmで、トータル260.5ヤードという数値だった。『JPX ONE ドライバー』に比べてやや高めの打ち出しでスピンの少ない強弾道になっていた。
 
「今までのドライバーも、方向性はすごく良かったのですが、もう一押し飛距離が欲しいというところがありました。でも、『JPX ONE』はそれを全てクリアして、納得の飛びでした。ミスにも強いですし、ここぞという緊張する場面でドライバーが助けてくれれば、ホールアウトするまでメンタル面でも助けになります。来シーズンに『JPX ONE』を使うのが楽しみです」(水木)

今シーズンを戦う武器として『JPX ONE』のドライバーの飛びを高く評価した水木

今シーズンを戦う武器として『JPX ONE』のドライバーの飛びを高く評価した水木

2人の試打を見守った鶴原は、「内川さんは初速がすごすぎてボールを追うのが大変でしたし、『GC Quad』の計測値も驚異的なものでした。ミズノが“勝負をかける”ドライバーと話していたのも納得の飛距離性能だったと思います。そして飛びだけでなく、弾道がネジレず、曲がりにくいことも特徴的でした。『JPX ONE』は、飛びだけでなく、やさしさも備わっていますので、ぜひ多くのゴルファーに試打していただき、その性能を体感してほしいですね」とまとめた。

大きめサイズの軟鉄鍛造アイアン『JPX S40 FORGED』にも注目!


『JPX ONE』シリーズは、ドライバーの他にフェアウェイウッドとユーティリティがラインナップされている。ソール部にフェースのたわみを増大する「新コアテックチャンバー」を搭載し、やさしく飛距離を伸ばせるクラブに仕上がっている。

「新コアテックチャンバー」を搭載して飛距離性能に磨きをかけた『JPX ONE』のフェアウェイウッド(写真左)とユーティリティ(写真右)

「新コアテックチャンバー」を搭載して飛距離性能に磨きをかけた『JPX ONE』のフェアウェイウッド(写真左)とユーティリティ(写真右)

そして、同シリーズのアイアンとして軟鉄ボロン鋼(S25CB)を鍛造して作られた『JPX S40 FORGED』をラインナップ。ミズノ独自の「グレインフローフォージドHD製法」による心地良いフィーリングを持ちながら、大きめのヘッドサイズと「マイクロスロット加工」による極薄フェースと深いキャビティで高弾道の飛びを実現している。
 

ミズノらしいフィーリングの良さを踏襲しつつ、飛びとやさしさにこだわった『JPX S40 FORGED』

ミズノらしいフィーリングの良さを踏襲しつつ、飛びとやさしさにこだわった『JPX S40 FORGED』

内川と水木に『JPX S40』を試打してもらうとその飛距離性能とやさしさに驚きの声を上げる。
 
「弾道がすごく高いですね。そして、弾きの良いフェースですが、打音も気持ちいいです。パチンと当たった手応えがあるので、打っていて気分が良いです。プロ野球を引退して、年を重ねるとクラブには構えたときに当たってくれそうな安心感が欲しくなります。『JPX S40』は力を抜いて振っても7番でキャリーが180ヤード近く出てくれて、本当に楽ですよ」(内川)
 
「ヘッドが少し大きめなので、当たってくれそうな感じがありますね。ミスヒットにも強くて、とてもやさしいです。でも、ミズノのアイアンらしいフィーリングの良さがあって、良い感触が手に残ります。あとは高さが出るので、グリーンにしっかり止まってくれそうです。。コースに出ると緊張でグリーンまでの距離が表示よりも長く見えたりします。そういう場面でやさしく飛距離の出るアイアンは心強い武器になるのでおすすめです」(水木)

コースでの実打することで、『JPX S40 FORGED』の飛びとやさしさがより深く感じ取れた

コースでの実打することで、『JPX S40 FORGED』の飛びとやさしさがより深く感じ取れた

『JPX ONE』シリーズは、ドライバーからアイアンまで、飛びとやさしさを徹底的に高めたクラブに仕上がっていた。創業から120周年を迎えるミズノが、総合スポーツメーカーとしての威信をかけて開発した“勝負をかける”クラブは、プロにとっても、アマチュアにとってもスコアアップの武器になるクラブであることは間違いなさそうだ。

内川&水木の試打の模様を動画で見たい方はコチラ!
 
取材協力/ワンウェイゴルフクラブ 撮影、構成/田辺直喜


関連サイト