筆者 「ケプカは、ずーっと三菱の白マナ系がエースです」
いま使うテーラーメイド『M3 460』も、当初使ってた『M4』も同じ米国仕様の『ディアマナD+』のコスメですが、タイトリスト時代の『ディアマナWhite Board』と同系列のはずですよ? なんとなく、松山英樹のグラファイトデザイン『ツアーAD DI-8TX』と被りますよね…。振りやすいシャフトが見つかっちゃってる人なんですって、ケプカも松山も」
P編 「だから? そんなの、世界のトッププロなんだから当たり前だろ?」
筒 「………。(村田さん、ステイ!!!長岡さんに持ってかれる!!)」
⇒タイガー・ウッズ、三菱『テンセイオレンジ』へ移行。「左を消すと右のミスも減る」って本当?
P編 「ぐっ………」
筒 「……。(あ〜あ、やっぱりそう来たか…)」
筆者 「まずシャフトが先。ヘッドは後から選ぶ方がいい」
結果論ですけど、元々タイガー自身、見つかっちゃってた『白マナ系』のシャフトを替える必要があったの?って。タイガーはヘッドが固定でシャフトを替えまくりましたけど、ケプカは、エースシャフトは不変で、それに合う最適ヘッドを探した逆のパターンですよね。普通、ゴルファーってヘッドを選んでからそれに合うシャフトを探すんですが、逆だと思うんですよ。やっぱりタイミングの合う振りやすいシャフトが見つかってることの方が大事かなと」
P編 「まぁ、そこに異論はないよ。でも、アマチュアの場合は、見つかっちゃってる事自体が奇跡だと思うけど。なかなか、そこまでスイングが安定してシャフトのいろんな試打もして、結論が出てる人なんて少ないからね。そんな人はゴルファー全体の1割にも満たないだろうし、新品だとヘッドだけ購入すると高くつくし…」
筒 「三菱ケミカルの幅広い選択肢からよく見つけましたね…」
P編 「まぁ、そりゃそうだろう。シャフトもヘッドもいろいろまったく違うものだと、戻る場所が見つからなくなる。タイミングを決めるエースシャフトが見つかっていれば、後はヘッドのインパクト条件の違いや出る弾道の差というように、絞り込んでいけるわけだから」
筆者 「はい。直近の片山晋呉さんも、あれこれテストしてますが、グラファイトデザイン『ツアーAD PT-5X』と似たフジクラ『スピーダーTR』の5Xを軸にやってて、ヘッドを探してる状態だと思います」
筒 「ちょっとケプカ選手から脱線しましたけど、それにしてもあれだけ豊富なラインナップの中から、よく合うものを見つけますよね…。タイガーやガルシアでさえ、同じ三菱ケミカルの中から今年何度もシャフトを替えているわけでしょう?」
P編 「聞いてるよ。欧州ツアーの8割の勝利が三菱とアルディラだっけ? ちょっと、欧米のプロから信頼され過ぎだよね…。ここまで来ると異常だよ…」
筆者 「はい。そんな状況もあってか、三菱&アルディラは、現時点でメジャー8連勝中なんですって。2016年の全米プロから、今年の全米プロまで全部がこの強力タッグのドライバーシャフトです。まぁ、そりゃそうですよね。シャフトが見つかっちゃってるケプカが、そのうち3勝してるんですから!」
P編&筒 「………。(メジャー8連勝!?すごすぎる…)ちょっと、それについてはまた議論しよう!」
Text/Mikiro Nagaoka