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連続クラチャンたちのエースボール論。上級者とアベレージのボール選びはどう違う?

「ボールなんて何でも同じ」「下手だから違いがわかんない」と、我々アベレージゴルファーは思いがち。では、上級者はどんなボール選びをしているのか?連続クラチャンを達成した2人にがっつりエースボール論を聞いてみました。

配信日時:2018年6月7日 09時52分

シングルの中でも選ばれし「クラブチャンピオン」。しかも複数回クラチャンを取る猛者…(撮影・すべて山代厚男)
シングルの中でも選ばれし「クラブチャンピオン」。しかも複数回クラチャンを取る猛者…(撮影・すべて山代厚男)

【ボール契約フリー】がこぞって使う?『クロムソフト』『クロムソフトX』を持参

神田陽介さん(左)、小坂圭司さん(右)

神田陽介さん(左)、小坂圭司さん(右)

筆者 「今日は、【クラチャンたちのエースボール論】をテーマに聞いて行きたいと思います。お二人が使ったことがないという、キャロウェイ『クロムソフト』と『クロムソフトX』(以下、X)を試しながら、エースボールと比較して。というのも、最近手嶋多一プロなど、ボール契約フリーの選手が、キャロウェイを使用するケースが増えていますので。まずは、自己紹介を兼ねて、小坂さんからお願いします」

小坂圭司さん(以下、小坂) 「はい。ボクはJGMやさと石岡ゴルフクラブで、2年連続でクラブチャンピオンを取れています。ハンデは4ですね。最近忙しくてゴルフに集中できていないし、飛距離も落ちてきている自覚があるので、ボール選びにはこだわりますよ。今使っているエースはブリヂストン『TOUR B330X』ですね

神田陽介さん(以下、神田) 「おっ、近いですね。ボクも今はメンバーではないですが、以前は石岡ゴルフ倶楽部ウエストコースで、3度クラブチャンピオンを取ることができました。ハンデは0で、ボクも昔よりは飛ばなくなってますが、ボールにはすごくこだわります。

ギアにもすごくこだわるので、やっぱり仲間からすごく聞かれてしまうんですよ。だから、最新ボールが出たら、常にチェックしています。今日はキャロウェイの最新ボールなんですね。ボクが使うタイトリスト『プロV1x』や、テーラメイド『TP5X』とどう違うのか、すごく楽しみです

筆者 「では、ラウンドしながら色々聞いていきます。よろしくお願いします」

上級者ほどブランド信仰がなく、飛ぶボールを色々試す。「Xは初速が速くて低スピン」(2人)

スタートホールから、練習なしで2人ともいきなり280ヤード超!なにこの人たち…

スタートホールから、練習なしで2人ともいきなり280ヤード超!なにこの人たち…

筆者 「ドライバーショットでの優先度合いなんてどうでしょう?エンジョイ派のボクなんて、ほぼドライバーの飛距離次第って感じでボールを選んじゃうんですけど…?」

小坂 「いや、そこはめちゃくちゃ大事でしょ。上級者の友人たちも、みんな基本的にはドライバーショットの飛距離性能を軸にボールを選ぶ人が多いですよ。ボクだってそうです。上級者とはいえ、全員が手嶋多一プロのようにボール契約フリーなんですから(笑)

どんな打感でも、どんなに無名なブランドでも、今より10ヤード毎ショット伸びるなら、今すぐにでも100%エースボールを替えますよ。そういう意味で、上級者ほど、ブランド信仰に囚われてないかもしれません。性能重視でいいモノを探し続けてますし、いろんなものを試す回数も多いです」
赤い『CHROME SOFT』、『CHROM SOFT X』。両方【グラフェン】が売りなのだとか

赤い『CHROME SOFT』、『CHROM SOFT X』。両方【グラフェン】が売りなのだとか

神田 「それは絶対にありますよね。クラチャンを何回も取ると、仲間がボクの使うクラブやボールをすごく見ているんですよ。直接聞かれたり相談されたりもしますし。そこで試してもないのに適当な返事も出来ないので、ほとんどの最新ボールを大体自分でテストしてるんです。

今回のキャロウェイの『X』の方なんですけど、飛ぶ感じがしますよ。低スピンだし、初速がすごく速くて、球が強い感じがしますね。練習なしの一発目でしたけど、ヒールの下目に当たったのに、左のフェアウェイバンカーをキャリーで越えるとまさか思いませんでしたから。ちょっとサブエースの『TP5X』に近い感触
があります」

筆者 「その辺はすごくボクも感じました。【グラフェン】という新素材が入っている効果らしいですよ」

神田 「へぇ〜。ドライバーは間違いなく飛びますね」

小坂 「潰れすぎると左に巻く。『X』はそれがなく直進性が高い」

めちゃくちゃな初速…。ボールのせいじゃなく、この人たちのパワー的なもの!?

めちゃくちゃな初速…。ボールのせいじゃなく、この人たちのパワー的なもの!?

小坂 「同感です、この『X』の方は棒球っぽいのが出まくるので飛びますよね。それに、すごく弾く。フェースにくっつき過ぎないので左に行かない感じがして、直進性がすごくいいし、手応え的にエースの『ツアーB330X』に近い弾きというか、初速感がありますもん」

筆者 「意外だなぁ…、お二人くらい上手い人だったら、てっきりショートゲームの話しばっかりするのかと思いきや、意外と飛距離重視なんですね!」

神田&小坂 「他にもボール選びは大事なことばかりですが、飛距離と直進性は一番大事でしょ!」

筆者 「でも、直進性と飛距離って、やっぱり両立しますか?」

小坂 「します。特にボクの場合、すごくインサイドアウト軌道の強いドローヒッターなので、柔らかくてフェースにくっつき過ぎるボールだと、すごく左に曲がるんですよ。カチカチだとダメだけど、潰れすぎない方が直進性もいいし、もちろん飛距離につながります

神田 「分かるなぁ〜。ボクはフェードヒッターですが、すごく分かりますよ。ヘッドスピードが46m/s以上の人って、かなりボールを潰してしまうので、柔らか過ぎるボールだとロスが大きくなる感じなんです。その点、今回のキャロウェイって、遅い人は赤い『クロムソフト』、速い人はシルバーの『X』の方で、ヘッドスピードを分けている感じですよね。シンプルに合うものを選びやすい

小坂 「同感です」

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