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マスターズで死闘を演じたガルシアとローズ、二人が選んだ信頼のギア

text by kazuhiro koyama

配信日時:2017年4月14日 18時12分

両雄のアイアンショットを支えた5ピースボール

テーラーメイドの新製品『TP5 ボール』。日本国内のボール市場でのテーラーメイドのシェアは少ないものの、世界のトッププロが好んで使用するだけに性能の高さは証明されている(写真・上山敬太)

テーラーメイドの新製品『TP5 ボール』。日本国内のボール市場でのテーラーメイドのシェアは少ないものの、世界のトッププロが好んで使用するだけに性能の高さは証明されている(写真・上山敬太)

 ガルシアとローズは、クラブだけでなくボールもテーラーメイドの新製品『TP5』を使用している。同社の特徴であるウレタンカバーのツアー系5ピースボールだ。ツアープロたちはすでに実戦投入し、国内でも発売中だが、ガルシアの優勝で、俄然関心が高まっている。

 プロが使用する高機能のツアーボールでも、3ピース構造のモデルは少なくない。では、なぜより複雑な5ピース構造を採用するのか。それは、3ピースでは実現できない機能を加えたいためだ。ヘッドスピードによって、ボールのつぶれ度合いが変わるのを利用し、プロが求める、より実践的な機能を5ピース構造によって得ることが出来るのだ。

【関連】新ボール『TP5』登場!テーラーメイドが5層構造にこだわる理由

 『TP5』シリーズは、低スピン性能に優れ、飛距離を追求したツアーボールだ。ドライバーでは高弾道低スピンで大きく飛距離を稼ぐことが出来る。さらに、「今のアイアンショットはスピン量が多すぎて、飛距離をロスしている」という考えのもと、グリーンに止めるために必要なスピン量は確保しつつ、高さで止まる設計となっている。

 スピン量を減らすと、グリーン上で止まらないのでは?と思うゴルファーも多いのではないだろうか。しかし、ガルシアやローズがオーガスタの高速グリーンでもピンにピッタリと止まるショットを打ち続けたことで、『TP5』シリーズが飛距離を伸ばせるだけでなく、グリーンにしっかり止められるショットを実現することが証明された。

 二人の天才児、セルヒオ・ガルシアとジャスティン・ローズ。10代から嘱望された二人が大人の男となり、幾つもの苦渋を味わって、今またメジャーの舞台で死力を尽くして戦った。屈指の名勝負となった今年のマスターズの余韻とともに、二人を支えたテーラーメイドのギアが改めて注目されている。

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