ALBA Net  ゴルフ
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タイガー、デシャンボー、そしてクーチャーが同じボールを使うそれぞれの理由

2017年マスターズ最終日、この年唯一となったホールインワンを、16番パー3でマット・クーチャーが達成した。グリーンの速さと激しい傾斜が特徴のオーガスタナショナルで、完璧にスピンコントロールされたクーチャーのホールインワンは、プロのボールへのこだわりが結実した瞬間と言えるだろう。

配信日時:2017年4月14日 15時55分

タイガー、デシャンボー、そしてクーチャー。米ツアーの選手は柔らかいツアーボールを選んでいる

タイガー、デシャンボーも使用する「TOUR B330S」

タイガー、デシャンボーも使用する「TOUR B330S」

 クーチャーが、ブリヂストンゴルフのクラブとボールを使っているのはよく知られているところだ。日本のメーカーでありながら、ブリヂストンゴルフがアメリカ国内のゴルフボール市場で存在感を示しているのは、ボールの優れた機能に加え、クーチャーやブラント・スネデカーに代表される契約プロの活躍があることも見逃せない。

 クーチャーが使用しているのは、『TOUR B330S』。プロ使用ボールとしては、非常に軟らかく、スピン性能も高い3ピースウレタンカバーボールだ。より硬めの『TOUR B330X』の使用者が多い日本ツアーのプロとは異なり、海外のプロはよりソフトな『TOUR B330S』を選ぶ傾向にあるようだ。

 昨年のマスターズでローアマチュアを獲得後にプロ転向したブライソン・デシャンボーもその一人。アイアンの長さを統一するワンレングスアイアンでも知られる彼は、“ゴルフの科学者”の異名を取るほど、科学的でロジカルにゴルフを追求する選手だが、彼の厳しい検証で最も均一性が高い、と選ばれたのが『TOUR B330S』だった。

 デシャンボーが科学者なら、感覚に優れた選手の代表といえるのは、誰あろうタイガー・ウッズだ。面白いことに、卓越した感性で、いくつものスーパープレーを実現してきたタイガーもまた、『TOUR B330S』を選んでいる。ギアに対して、非常にコンサバティブなタイガーだが、ナイキゴルフのクラブ・ボール事業の撤退を受け、まず選んだのがこのボールだったという。

 タイガーは、ブリヂストンのプロモーション動画で、「ポピュラーなゴルフボールを選ぶゴルファーが多いが、同じボールを使っていてはライバルに勝てない」と挑発的に『TOUR B330S』の良さをアピールしている。

【タイガーの挑発的な動画広告】


 均一性が高く、常に同じようにボールをコントロールできる『TOUR B330S』は、いかにもタイガー好みではないだろうか。高さやスピン量が揃うと、縦の距離感が合いやすくなり、弾道の正確性も当然良くなる。

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