タイガー、デシャンボー、そしてクーチャー。米ツアーの選手は柔らかいツアーボールを選んでいる
クーチャーが使用しているのは、『TOUR B330S』。プロ使用ボールとしては、非常に軟らかく、スピン性能も高い3ピースウレタンカバーボールだ。より硬めの『TOUR B330X』の使用者が多い日本ツアーのプロとは異なり、海外のプロはよりソフトな『TOUR B330S』を選ぶ傾向にあるようだ。
昨年のマスターズでローアマチュアを獲得後にプロ転向したブライソン・デシャンボーもその一人。アイアンの長さを統一するワンレングスアイアンでも知られる彼は、“ゴルフの科学者”の異名を取るほど、科学的でロジカルにゴルフを追求する選手だが、彼の厳しい検証で最も均一性が高い、と選ばれたのが『TOUR B330S』だった。
デシャンボーが科学者なら、感覚に優れた選手の代表といえるのは、誰あろうタイガー・ウッズだ。面白いことに、卓越した感性で、いくつものスーパープレーを実現してきたタイガーもまた、『TOUR B330S』を選んでいる。ギアに対して、非常にコンサバティブなタイガーだが、ナイキゴルフのクラブ・ボール事業の撤退を受け、まず選んだのがこのボールだったという。
タイガーは、ブリヂストンのプロモーション動画で、「ポピュラーなゴルフボールを選ぶゴルファーが多いが、同じボールを使っていてはライバルに勝てない」と挑発的に『TOUR B330S』の良さをアピールしている。
【タイガーの挑発的な動画広告】
均一性が高く、常に同じようにボールをコントロールできる『TOUR B330S』は、いかにもタイガー好みではないだろうか。高さやスピン量が揃うと、縦の距離感が合いやすくなり、弾道の正確性も当然良くなる。