4年ぶりに日本人賞金女王となった鈴木愛。彼女の場合は…
P筒 「ボクも昨季から女子ツアーに行って見ていますが、PINGのツアー担当が信頼されていることは感じていましたよ。鈴木愛プロはドライバーヘッドが『G400』ですが、シャフトは『G』の純正シャフトのままですよね。振り心地が慣れたシャフトのまま、『G』より小ぶりなのに慣性モーメントが高まっている『G400』を挿したという、ツアーレップの仕事の妙だと思いますね」
P編 「女子プロの場合、男子プロほどクラブに詳しくない人も多いだろうから、ツアーレップの存在が大切になってくるはずだよね?」
P筒 「ええ。選手のスイングや好み、連戦して生まれてくる不安など、いろんなものを“大丈夫だよ!”と選手を納得させてあげることも重要な仕事なんじゃないでしょうか。男子プロの場合とは少し違った側面があると思います」
P編 「なるほどねぇ。でもさ、男女とも結果的に賞金王になったのは、プロゴルファーの実力が理由で、あくまでもクラブは影の存在だと見る人の方が多いと思うよ。ましてや、ツアーレップの存在のおかげだなんて、プロ本人たちも絶対に言わないはずだと思うんだけど…」
P筒 「まぁ、プロゴルファー本人からそんなことは言わないでしょうね…。ツアーレップの皆さんは、自分たちは縁の下の力持ち、影の存在なことを全員が理解しているでしょうし」
もし、『G400』と『i200』が存在しなかったらどうなっていた?
P編 「そうなんだよ。軸線深度の深い『G400』ドライバーは曲がらないし、高打ち出しが簡単に打てる。ヘッドを15cc小ぶりにしたのに、他社の460ccのものより左右ヘッド慣性モーメントも非常に大きいね」
筆者 「今年はキャロウェイ『GBB EPIC』が2月から爆発し過ぎて『EPICイヤー』と言ってもいいとは思うんです。でも、ツアーではかつてないくらい“ほぼほぼPING”の存在感が増した年になりました。来年はどうなるのか?これから長いオフに入りますが、来年はまたクラブ契約フリー選手が増えるでしょうし、今から楽しみですね」
P筒 「来年も“クラブ契約フリー”を追いかけるつもりですね?長岡さん。さすがゴルフメディア界のテロリスト!」
P編 「よっ!工作員!!」
筆者 「…………。(微妙な時期に不謹慎な。まったく褒めてないし…)」
Text/Mikiro Nagaoka