まずは、夏場はヘッドスピード47m/sのPCM編集長。まさかのアレを2本も…
筆者 「村田さん、現状の夏用エースは、PING『G400LST』の9.5度ですよね?シャフトは純正ALTA TOUR のTSでしたっけ?」
P編 「そう。仕事柄ドライバーは何十本も持っているし、シャフトも数百本持っているけど、現状のエースドライバーはPING『G400LST』だね。歳も歳だし無茶苦茶振らなくなってきているから、60g台のTSで十分なんだよ。元々アッパー軌道でスピン量もすごく少ないから、私の場合は打ち出し角が大きくなる『G400』が気に入っている。何より、直進性がすごいから夏場はかなり助けられたよ」
P筒 「では、44機種の中から選んだ冬用のエース候補は何ですか?」
筆者 「えっ!なんですか、それ。2本めの『G400』、既に仕入れてたんだ……。なんで同じものを2個も買うのよ、もったいない…。次点はかなり悩んでましたけど、ヤマハ『RMX218』の純正フブキのSでしたね。コレを選んだ理由は?」
P編 「同じじゃないよ、夏は『G400LST』、冬は『G400』のスタンダード。『RMX218』に関しては、冬を想定したラクなスイングをして、結果がものすごく揃いやすい。中・高弾道ストレートドローでほとんど同じ球しか出ないんだよ。高さも揃っていて、ミスが出づらい。PCMでは歴代ドライバーを徹底的に分析しているけど、ヤマハだけは歴代突出して重心距離が短かったんだよ。ところが、今作から【ストレートボール構造】で、ヘッド設計をかなり変えてきた。重心距離が5ミリ近く長くなって、ヘッド挙動がすごく安定した気がするね。ミスにも強くなったし、強い球で初速感もある。打感と音は好きじゃないんけど、曲がらずランが稼げてすごく武器になりそうだ」
3位は意外にマルマン『MAJESTY ロイヤルSP』。『EPIC STAR』と悩んでいた
P編 「長さもスペックも全然違うんだけど、『GBB EPIC STAR』はスピンレスハイドローですごく飛ぶ球が出ていて魅力だった。で、マルマンは46.5インチでものすごく長く感じるんだけど、純正シャフトが無茶苦茶いいんだよ。シニア向けの印象があるかもしれないけど、『MAJESTY ロイヤルSP』は同じ10.5度でもSとSRじゃ総重量が全然違う。今回のSは293gで、SRは268gだからね」
筆者 「被るわ〜、その選択肢。毎度思うんですが、マルマンだけはちょっと別格ですよね。12万円のクラブだけあるもん。モノが違うというかね…」
P編 「短い『GBB EPIC STAR』の方がはるかに高弾道で、『MAJESTY ロイヤルSP』の方が長いのに、弾道は抑えられているんだよ。中・高弾道ライナーストレートドローで、こちらのほうが地面が硬い冬場で武器になると感じた。長いのに安定感もあるのは、やはりシャフトの質の良さだと思うね」
P筒 「やはり、村田さんは冬用に軽めがいいと言っても、295g前後までですよね。それよりも軽いものは選択肢から外れてしまうのは仕方ないでしょう、元々ヘッドスピードが速いので。あと、純正シャフトの剛性感も必要だからこそ、復元力の高い純正シャフトの入ったモデルを評価する傾向が強いですね。
P編 「そうだね。もっと軽くて柔らかいものも打てなくはないけど、自分がラウンドする前提だとどうしても安定感が最優先になるから。この3本に関しては、冬場に出やすい下目にヒットした時の打感も硬くなくて、元々下目に当たりづらいという傾向だったね」