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10年目の『egg』アイアンが好評。“激飛び”はスコアアップにつながるか?

10年目の『egg』アイアンが好評。“激飛び”はスコアアップにつながるか?

配信日時:2017年11月10日 12時00分

圧倒的に飛ぶだけじゃない! 『egg』は高弾道で曲がらない

市場でも最高レベルの飛距離性能を持つ『赤エッグアイアン PC』

市場でも最高レベルの飛距離性能を持つ『赤エッグアイアン PC』

 『赤エッグアイアン PF』に比べると、『赤エッグアイアン PC』は、ソール幅が広く、ヘッドも大振りで、キャビティは深く、フェースの高さが前作比で3.5mm低くなっている。これまでのエッグアイアンを踏襲した「とにかくやさしく飛ばしたい」ゴルファー向けのモデルで、従来のようなブラック調のヘッドのカラーもシルバーに一新。そして今回は、7番アイアンで25度という、歴代でも1、2を争うストロングロフトを採用しながら、重心位置は低く深く設定されているので、高弾道でボールが飛ばせる。
 『egg』ブランドのアイアンと言えば、こうしたアイアンとユーティリティの中間のようなヘッドが想起されるだろう。今でこそ、大きな飛距離を売りにするぶっ飛びアイアンが増えているが、10年前、どこよりも早く、こうしたコンセプトを持ち込んだのが、『egg』 だった。常識外れの飛びを武器に、これまで飛び系アイアンを牽引してきた、そんな長年の蓄積が『赤エッグアイアン PC』には活かされている。

 実際に打ってみると、弾道の高さに驚かされる。ロフト角23度の6番アイアンでさえ、ショートウッドのような高弾道でグリーンに着弾し、飛距離も200ヤード近くでた。23度といえば、一般的なアイアンならロングアイアンに相当する。本来なら、よほどのパワーとしっかりしたスイングがなければ、ボールをしっかりと浮かせることは出来ないだろう。
 打点のブレに強く、ミスヒットしてもボールが上がるし、飛距離もある程度稼げる。広いソールは少々のダフリももろともせず、安心感がある。
ダフリのミスに強い『赤エッグアイアン PC』のソール。リーディングエッジに面取り部分があり、刺さりにくい工夫がある

ダフリのミスに強い『赤エッグアイアン PC』のソール。リーディングエッジに面取り部分があり、刺さりにくい工夫がある

 最近の飛び系アイアンの流行には、「ロフト角が立っているから当たり前」、「5番アイアンに7番と刻印を入れているだけ」という非難の声も少なくない。事実、7番アイアンのロフト角は、『赤エッグアイアン PF』が26度、『赤エッグアイアン PC』は25度とかなりストロングで、同社の『RS フォージド』が32度であることを考えると、その差は2番手近い。2番手飛ぶと言われても、白けてしまう人がいるのも無理はない。

 しかし、実際に打ってみると、そのメリットは歴然としている。というのも、ロフト角が立っているはずの飛び系アイアンのほうが、同じ番手のノーマルロフトのアイアンに比べて、遥かに高弾道で、ボールも曲がりにくいためだ。打点のブレにも強く、ミスへの許容範囲も大きい。つまり、飛んで、曲がらなくて、やさしく打てる。その機能を比較すると、『egg』のような飛び系アイアンの優位性が際立つのだ。

 では、ツアープロが愛用する軟鉄鍛造アイアンのような、シャープなアイアンを使うメリットはあるのだろうか。飛び系アイアンが曲がりにくいのとは対象的に、こうしたアイアンはボールを曲げることに長けている。球を低く抑えたり、ドローやフェードを駆使するには使い勝手がいいクラブだ。球持ちがよく、弾道を操作しやすいので、上級者には手放せない良さがあるだろう。しかし、大多数のゴルファーにとっては、飛んで曲がらないアイアンのほうがありがたい、というのが実際のところではないだろうか。

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