アスリート向けに4機種をラインナップした本間ゴルフ
プロの要望を取り入れて生まれた膨大なプロトモデルの中から、評価が高いモデルを進化させたということで、どのモデルもプロモデルらしい歯ごたえがある仕上がりだ。ある程度、ヘッドスピードが速く、スイングもしっかりしているゴルファーがターゲットで、そのカテゴリーに4機種も投入したのが興味深い。
多くのメーカーでは、そのモデルごとに新しいテクノロジーを盛り込もうとする。最近では、キャロウェイの『ジェイルブレイク(⇒参考/『GBB EPIC』は2本の柱が飛距離の壁を破る)』やテーラーメイドの『マルチマテリアル(⇒参考/参考/『M』がフルモデルチェンジ!大流行シリーズの進化ポイント)』が代表的な例で、いわば「プロダクトアウト」の発想だ。
ヘッドの大きさにもデザインにも際立った特徴がなく、一見似通ったように見える4モデルだが、実際に打ってみると、特性の違いがはっきりと出る。『445』は少し煽り気味に打つと大きく飛ばせるし、『460』は高弾道ながら吹け上がらずに飛ばせる。『450』と『455』はプロモデルらしい、バランスの良さが光る。そのモデルを使うプロが、どういうドライバーを求めているかを、その機能から推し量ることができる(⇒参考/“TEAM HONMA集結”イ・ボミ&谷原秀人ら契約プロ18名が『TW737』を語る)。
個人的には『450』が好印象だった。操作性が高く、見た目の形状もバランスが取れていて美しい。それでいて、低スピン性能が強く、飛距離が期待できる。同じようなヘッドスピードと腕前の人であっても、スイングや好みによって、このあたりの印象はまた変わってくるだろう。
ゴルファーの好みが無数にあり、レベルもさまざまなため、メーカーは自然と数多くのモデルをラインナップするようになるが、ことツアーでは、男子プロがゼクシオ、女子プロがスリクソンなど、"難しい"ヘッド、"やさしい"ヘッドの垣根はなくなってきている。だが、本間ゴルフはツアーでの使用モデルは『TOUR WORLD』ブランドで統一し、『Be ZEAL(ビジール)』は一切使われない。ブランディングとツアープロとの関わり方は、全メーカーのなかでも特異であると言えるだろう。
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