ALBA Net  ゴルフ
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プロダクトアウトが主流のなか…フィードバックの道を突き進む本間ゴルフ

text by kazuhiro koyama

配信日時:2017年3月23日 08時00分

プロダクトアウトが主流のなか…フィードバックの道を突き進む本間ゴルフ

ポジショニングマップがなければ「合う」ドライバーは見つけられない!?

 各メーカーの2017年モデルが出揃ったが、ほとんどのメーカーが、特性の異なる2つないし3つのモデルをラインナップしている。2種類であれば、ヘッドが大きく寛容性の高いモデルと、やや小ぶりで操作性に配慮したモデルとなる。
アスリートモデルでも多くのメーカーはヘッド体積違いやつかまり度合いに差をつけた2機種を用意するが、近年は、やさしいほう、難しいほう、というような言葉で分けられなくなってきている

アスリートモデルでも多くのメーカーはヘッド体積違いやつかまり度合いに差をつけた2機種を用意するが、近年は、やさしいほう、難しいほう、というような言葉で分けられなくなってきている

 代表的なのはタイトリストの『917D』で、460ccヘッドで投影面積が大きい『D2』と、440ccでややスッキリしたヘッドの『D3』をラインナップ。このようなタイプ分けは、以前からポピュラーなものだったが、比較的小ぶりとはいえ『D3』も寛容性が高く、かつてのように「難しい」モデルと「やさしい」モデルといった、はっきりとした区別はなくなりつつある。

 日本ではアスリートをターゲットにしたモデルに加えて、ヘッドスピードが速くないゴルファー向けのラインナップもあり、軽量で50歳以上のゴルファーをターゲットにしている。ダンロップスポーツなら、プロやアスリート向けの『SRIXON(スリクソン)』ドライバー3機種に加えて『XXIO(ゼクシオ)』があり、ブリヂストンスポーツなら『TOUR B』ドライバー3機種に、『PHYZ(ファイズ)』があるといった具合だ。3月17日に発売となったミズノの新『MP』シリーズはドライバーが2タイプ。加えて、"やさしい"位置づけとして『JPX900』がラインナップされている。

 多くのクラブメーカーがあり、そのなかに何種類ものドライバーが存在する。ゴルファーは、その中から1本のクラブを選ぶわけだが、あまり選択肢が多いと、楽しいはずのドライバー選びも、難しく、ときに苦痛を伴うものになる。

 そこで、ドライバー選びの手がかりになるよう、ゴルフショップなどではポジショニングマップを作ることを提案したい。例えば、ボールのつかまり度合いが強く、左にいきやすいクラブもあれば、その逆に左へのミスを抑制するため、右方向に飛びやすいクラブもある。

 一番左にいきやすいクラブを「1」、一番右にいきやすいクラブを「10」とすれば、そのドライバーがどのくらいつかまるのかを数字で目安をつけられる。許容性と操作性、ボールの上がりやすさと吹け上がりにくさなど、相反する要素をそれぞれのクラブでポジショニングすると、そのクラブの特性が見えてくるし、自分が求めるクラブが、大まかに判断出来るのではないだろうか。

 万人が打って飛ぶクラブはない。「あのクラブは飛んだ!」、「ドライバーを変えたら20ヤード伸びた!」などと、ゴルファーの口コミは賑やかだが、劇的に飛距離が伸びたケースは、そのクラブの性能もさることながら、その人に、より合ったクラブに変わり、弾道が適正になった場合がほとんどだ。他人には、全く飛ばないドライバーであっても、自分にとっては最良の飛ばしの一本になる可能性は、決して低くない。

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