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テーラーメイドのNEW『M』シリーズ、プチ試打インプレ

text by kazuhiro koyama

配信日時:2017年1月26日 13時00分

NEW『M2フェアウェイウッド』は、前作以上の好印象!

新『M1フェアウェイウッド』。M1、M2とも体積が大きくなり、前作より許容性に優れたモデルに

新『M1フェアウェイウッド』。M1、M2とも体積が大きくなり、前作より許容性に優れたモデルに

 今回の『M』シリーズの中で、特に大きく変わったと感じたのが、『M2フェアウェイウッド』だ。前作は、飛距離性能が高く、ツアーでの使用者が非常に多かった人気モデルだった。しかし、特にスプーン(3番ウッド)に関して言えば、アマチュアが使うにはややボールが上がりにくく、つかまりにくいところがあった。ある程度のヘッドスピードが必要で、ヘッドも上級者好みにシェイプされていた。

 ところが、新作の『M2フェアウェイウッド』のスプーンは、ヘッド体積が156ccから175ccへと大きく増加。投影面積が大きくなり、安心感がぐっと増した。適度なフェース厚で、地面からでもボールが上げやすく、やさしくなった。

 『M1フェアウェイウッド』も前作に比べて、ずいぶんやさしくなった。

 タイガー・ウッズが復帰戦に選んだモデルでもある前作だが、ヘッドが小ぶりで、まるでユーティリティのような見た目だった。ソールに配置された「フロント・トラック・システム」には15gのウェイトが2つ装備され、扱いやすく飛距離も期待できる反面、ミスにはシビアになっていた。

 新しい『M1フェアウェイウッド』は、スライド式ウェイトをヘッドのやや後方に設置。スイートエリア拡大に貢献する「貫通型スピードポケット」がついた。ヘッド体積も少し大きくなり、前作より許容性に優れたモデルになっている。

ユーティリティは、2モデルの個性がくっきり

 ユーティリティは、前作がそうであったように『M1』と『M2』の個性がもっとも際立っている。小ぶりで、トゥ側が強調されたディープなフェース厚をもつ『M1レスキュー』は、アイアンのように構えやすく、かなりシャープな振り心地だ。とはいえ、ロングアイアンよりもずっとやさしいので、長い番手のアイアンの変わりに使えそうだ。球持ちがいい打感で、弾道の打ち分けも行いやすい。

 『M2レスキュー』の特徴は、「Mデザイン」と呼ばれるウッド類にも採用されている白黒のデザインを取り入れたところ。構えた時に真っ黒だった前作と比べ、ややスッキリとした見た目の印象を受ける。ボテッとした印象の前作はやさしい感じがしたが、少しシャープで振りやすさを強調したデザインだ。

 感触も少しマイルドになり、コントロール感が出てきたように思う。ボールがやさしく上がりやすく、つかまりもいい、まさにお助けクラブという印象だ。

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