ロマン派ゴルフ作家語る
まず、削り出しのアンサー2型のパターが好きなゴルファーに、『PLD ミルド パター アンサー2』はオススメします。すでに、何本も持っているというゴルファーにも、『PLD ミルド パター アンサー2』を加えるべきだと進言します。
実は、ブレードのパターは、登場した約半世紀前は、ミスヒットに強く、転がりも良いパターでしたが、現在では距離感を助ける機能はないと考えると、しっかり打たなければ転がりが悪くなるパターでもあります。つまり、シビアなパターであることが、ブレードパターの存在意義になっています。
『PLD ミルド パター アンサー2』は、打っていて楽しいパターでした。しっかり打つことで機能するので、いわゆる調整としては転がりを悪くする打ち方も出来るわけです。下りの速いラインなどでは、最新のパターでは打つイメージが出なくとも、『PLD ミルド パター アンサー2』ならバッチリ合わせるイメージが出ます。自信を持ってショート目に打てるので、ラインに乗せるのもお手の物でした。
20世紀に生まれたアンサー2というパターは、21世紀になってもまだまだ現役です。最先端の機能を詰め込んだパターでも、ラインアップにアンサー2は入っています。『PLD ミルド パター アンサー2』は、ピンゴルフがアンサー2の生みの親であり、本家であり、元祖であるというプライドを感じさせるパターです。
ゴルフ人生の最後の時間を一緒に過ごすのならば、『PLD ミルド パター アンサー2』だというピン使いは、確実にいると思います。一生モノだと断言できるゴルフ用具は、20世紀にはたくさんありましたが、21世紀になってからはどんどん減っています。だからこその『PLD ミルド パター アンサー2』なのです。
何も加えなくとも、パターの名器は永遠に使える、のだと、試打ラウンドをしながら思いました。『PLD ミルド パター アンサー2』を使い熟しているライバルと、最終ホールのグリーン上まで勝負がもつれ込んだときに、パター勝負で負けないためには、何のパターなら大丈夫だと自信を持てるのか?
いずれにしても、ライバルに使って欲しくないパターが『PLD ミルド パター アンサー2』なのです。
試打クラブスペック
ヘッド素材:303ステンレススチール
ロフト :3度
ライ角 :70度
長さ :34インチ