気になる『BIG BERTHA FUSION』のスペックは?
松山が変更した3番ウッドは、キャロウェイの『BIG BERTHA FUSION(フュージョン)」。日本未発売モデル
松山が使った『BIG BERTHA FUSION』の3番ウッドを入手するには、海外のネットショップや現地で購入するか、国内の並行輸入ショップで買うしかない。手痛い出費ではあるが、松山が選んだクラブの詳細を知りたくて自費購入することにした。22,800円(税込)だった。
ショップの店頭で支払いをしていると、別の店員さんが私に気づかなかったのか、「おっ、フュージョン売れた?!」と思わず声をあげた。仕入れたは良いものの、よほど売れていないのだろうか。売れた事自体がずいぶん珍しいようだった。アメリカでは9月に発売されたものの、日本では発売がなく、プロモーションも行われていないので、あまり知られていないのだろう。
その上、構えたときの形状に驚く。ヘッド後方が尖ったおにぎりのような三角形状なのだ。一時期は、こうした三角形ヘッドが多く発売され、“異形ヘッド”などと話題になったこともあったが、実際のところ、多くのゴルファーからは不評だった。
キャロウェイだけでも、オーソドックスな形状の『
XR16』や『グレート
ビッグバーサ』などのFWが数多くある。この形状のヘッドを松山が使用しているとは信じられないとも思えるが、一方で、三角は嫌といった好みや先入観さえなく、フラットにクラブ選びをしている姿もまた浮かびあがる。
『BIG BERTHA FUSION』の特徴は、ヘッドにカーボン素材を多く採用していること。クラウン部は約5.8gと、ステンレス製の『
XR16』が26gに対して、20g以上軽量になっているという。その重量をより低く、かつ後方に移動し、ヘッド全体の慣性モーメントが『
XR16』と比較して、19%大きくなったという。その分、スイートエリアが大きくなり、ミスに強くなっている。
純正品は、USTマミヤ『Recoil ES 450』を装着
純正品は、
USTマミヤの『Recoil ES 450』というシャフトが装着されている。50g台の中元調子シャフトで、ハードヒッターにはやや軽めと言えるだろう。スペックは以下の通り。実測データは、ALBA本誌『アルバ ギア総研』でおなじみのStudio CGAの山崎康寛氏にお願いした。
【実測データ】
リアルロフト角 16.0度
ライ角 59.0度
総重量 318.5g
長さ 43.125インチ
振動数 260cpm
フェース角 -0.75度
FP値 16mm
バランス D2
【※参考 カタログデータ】
ロフト角 15度
ライ角 57.5度
長さ 43.0インチ
ヘッド体積 178cc