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タイガー・ウッズ復帰戦間近?気になるクラブセッティングを予測

text by kazuhiro koyama

配信日時:2016年11月20日 19時59分

タイガーの復帰戦でのセッティングを予測すると…

クラブをなかなか変えたがらないタイガーだけに2015年時点のセッティングがベースになるが…(PHOTO by Getty Images)

クラブをなかなか変えたがらないタイガーだけに2015年時点のセッティングがベースになるが…(PHOTO by Getty Images)

 復帰戦でのタイガーのクラブセッティングを予測してみよう…といっても、ほぼすべてのクラブをナイキで揃えてくることは想像に難くない。その理由は、そもそもタイガーが、クラブをなかなか変えたがらない選手だということだ。

 最盛期であってもクラブの変更には多くの場合、2年を要した。細心のテストを繰り返し、確実に信頼できる道具となってから、ようやく試合で使うのである。長期欠場からの復帰でタイガーが試したばかりのクラブを使うとは到底考えられない。

 したがって、復帰戦のクラブは2015年時点のセッティングがベースになるだろう。ドライバー、そしてウッド類は、黄緑色が印象的だった『Vapor Speed TW』になるだろう。タイガーのモデルは、通常モデルと異なり、ネックの弾道調整機能がついておらず、現代としては珍しい特徴的なロングネックで、小ぶりなヘッドとなっている。このあたりは、タイガーの好みを如実に示していると同時に、その選手生活において、現代のクラブにもうひとつフィットしきれなかったタイガーの歴史的な皮肉を感じさせる。

 アイアンは、「トゥ側の重量を増して重心距離を長くする」というタイガーのアイディアを盛り込んで作られた『Vapor PRO』になるはずだ。こちらもタイガーのプロとしてのキャリアの中で、はじめてマッスルバックでないアイアンを使用したモデルで、ようやくフィットしたアイアンを変えるとは思えない。

 もし変わるとしたらパターだろう。欠場以前からパッティングの調子が良くなかったタイガーはかつてのエースパター、『スコッティ・キャメロン ニューポート2 プロトタイプ』に戻すか、当時のそれに近いモデルを使うかもしれない。

 さらに言えば、ドライバーのシャフトも変える可能性があるだろう。欠場直前では、ドライバーのシャフトが60g台、70g台、90g台と頻繁に変わっていた。タイガーの中でも、これというものは決まりきらなかったのかもしれない。復帰戦では身体への負担を考慮し、60g台の軽量のシャフトを使うのではないだろうか。

 世界中のゴルフファンが待望するタイガー・ウッズの復活。何はともあれ、12月1日からの『ヒーロー・ワールド・チャレンジ』で無事に復帰してくれるのを祈るばかりだ。

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