56度ウェッジを2度立てて使用
逆に、アイアンセットのロフト角は少しだけ寝かせてあるのだという。もともとツアーモデルである『RMX 116 ツアーブレード 』は、現代の一般的なアイアンよりもロフト角を寝かせた設定になっている。最近のストロングロフト化の流行に逆行するように、より大きなロフト角を選択しているのだ。
この設定では、PWと50度ウェッジのロフト差が小さくなる。このあたりの距離を正確に刻み、バーディーレンジにつけるのが、野村の強みの一つだろう。飛距離も出て、ショットも正確、パッティングはツアーでも屈指の上手さと、野村はプロゴルファーとして、ウィークポイントのない選手だ。しかし、最大の特徴はやはり、ショットの正確性、それもアイアンとウェッジショットの切れの良さだろう。
アリア・ジュタヌガーンやレキシー・トンプソンが飛距離を誇り、リディア・コやパク・インビがパッティングの上手さを武器するように、野村はショットの正確性で、世界にその名を轟かそうとしている。その手には、
