今回の調査対象は、PING 『Gクロスオーバー』
トッププロからアマチュアまで“確実に”飛距離をもたらしてくれる
【話題ポイント2】アマチュアからは「もうスプーンはいらない」という声がある
「ギア・チェンジ、しよう。」をキャッチフレーズに、今年3月に発売された『Gクロスオーバー』。力強い弾道から生まれる大きな飛距離に、アイアンの魅力でもあるスピン性能や操作性の良さを融合した革新的なクラブとして誕生した。見た目はアイアン型だが、ボールが上がりやすく、ビッグキャリーが生まれるのが特長だ。ミスヒットにも強く、インパクト時に最大のたわみ効果を発揮するフェース周辺部を薄くしたバリアブル・フェース構造などにより、最大限の初速と飛距離を生み出すヘッドに仕上がっている。
PING契約プロの塚田好宣が「メチャメチャ飛ぶ、距離が掴めないうちは番手構成がわからなくなるくらい」と驚くほど従来の常識を覆すような飛びが生まれ、アマチュアゴルファーからはこれがあれば「打つのが難しいスプーンはいらないかも」という声すら巷で挙がっている。
アマチュアへの5球試打を敢行! みんなの感想は?
『トーキョージャンボゴルフセンター』
9月某日に東京都足立区にある230ヤード200打席の大型練習場『トーキョージャンボゴルフセンター』へ。実際に打ってもらったのは20代〜70代の男性ゴルファー25名。シングルから平均スコア100以上のアベレージゴルファーまで。ヘッドスピードも30台〜50前後まで多岐に渡り、幅広い層になった。
「初速が速く弾道も力強くてキャリーが出ます。ランも期待できそうなので、トータルでかなり飛距離が伸びる印象です。それでいて方向性もいいですね。スイートスポットが広く感じられて、曲がり幅が少ないからミスショットにも寛容だと思います。コースの幅が狭いなど、2打目でフェアウェイウッドを打つには少し無理があるかな…という状況で威力を発揮してくれそうです。まさにスコアメイクに繋がるクラブだと思いますね」(田邊和夫さん、年齢52歳、ゴルフ歴2年半、平均スコア97、ヘッドスピード46m/s)
「『Tour90』のSが一番ハマッたのですが、速く振ってもシャフトがしっかり追従してくれるのがいいですね。想像以上に飛距離が出ますし、ボールを狙ったところに運べるコントロール性の良さもあると思います。もう少しボールが上がってくれれば、さらにグリーンを狙いやすくなるような気もしますが…。それでもフェアウェイウッドと比べると、クロスオーバーの方が常に安定したショットが打てるので実際のラウンドで重宝すると思います」(隅内武昭さん、年齢47歳、ゴルフ歴25年、ハンデキャップ21、ヘッドスピード45m/s)
「元々フェアウェイウッドが得意なので、クロスオーバーのようなアイアン型のユーティリティは苦手です。アドレスした時に小さく見えるので安心感がありませんし、ヘッドが重く感じて少し振りにくい印象があります。打感も弾きが強く硬い感じですし、実際に打っても飛距離はそれほど伸びませんでした。ただ思っていたよりもボールは上がりやすかったですね。5番ウッドが得意なので、今すぐに欲しいとは思いませんが、慣れてくれば打てるようになるのかも知れませんね」(田中 稔さん、年齢53歳、ゴルフ歴15年、平均スコア98、ヘッドスピード40m/s)
すぐ武器になると答えた人は…
特に「初めて打つのに飛距離が出て、しかも弾道が凄く安定しているからラウンドですぐに使えそう」という声がこのクラブの特性を端的に表しているように感じた。
一方でフェアウェイウッド中心のセッティング構成のゴルファーからは「構えた時に安心感がない、ヘッドが重く感じる」と言ったアドレス時に不安を覚える意見も…。ただし実際に打ってみた後には「もう少し高さが欲しいけど、ミスをした時でも曲がりにくいし、距離は出ている」という肯定的な話も出た。アドレス時の違和感は、アイアン形状のクラブが苦手という先入観が影響しているようで、慣れてきて心理的な要因が払拭されれば武器になる可能性は高いだろう。