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ブラント・スネデカーが、来日直前に優勝!

text by kazuhiro koyama

配信日時:2016年10月14日 18時56分

こだわり派のスネデカーが選んだボールとは?

スネデカーが選ぶボールは、もちろんブリヂストンだ。現在は『TOUR B330X』の米国モデルを使用している。あまり知られていないが、ブリヂストンのボールは日本国内だけなく、グローバルでも幅広く人気がある。

 海外では『プロV1』をはじめとするタイトリストのボールのシェアが圧倒的に高いなかで、ブリヂストンのボールは、アメリカでのシェアが高く、グローバルに展開するテーラーメイドナイキといったメーカーを凌ぐ。


 プロの使用者も少なくない。スネデカー同様、ライダーカップでも活躍したマット・クーチャーやベテランのフレッド・カプルス、ニック・プライスなども長年のユーザーだ。女子では、宮里藍、有村智恵はもちろん、ポーラ・クリーマーやカーリー・ウェブなどが使用している。
ステイシー・ルイスもブリヂストンのボールを選んだ getty images

ステイシー・ルイスもブリヂストンのボールを選んだ getty images

 ユニークなのは、ステイシー・ルイスのケースだ。プロ入り以来、タイトリストのボールを愛用し、他のボールへ変えられなかったというルイスは、そのモデルが廃盤になった後も、特別にメーカーから旧モデルの供給を受けていたという。しかし、一昨年に、ついにその供給が止まることとなり、彼女自らゴルフショップに行って、全てのメーカーのボールを購入し、徹底して打ち比べを行った。その結果、選ばれたのが、現在も使用しているブリヂストンのボールだった。

 また、ステイシー・ルイスと一緒にリオ五輪にも米代表として出場したレクシー・トンプソンも、ボール契約はフリーだが彼女が選んだのも、ブリヂストンのボール。ワールドレディス選手権サロンパスカップでの優勝も記憶に新しいがその時に使用していたボールは『TOUR B330S』だ。


 同様に全てのボールをテストして、ブリヂストンを選んだのが、同一の長さのアイアンでも知られるブライソン・デシャンボーだ。「ゴルフの科学者」を自称する彼が、ボールを水に浮かべる実験を行い、テスト結果の良かったブリヂストンのボールを採用したのは有名な話だ。彼らのように世界的に活躍する選手が、日本メーカーの製品を選んでくれるのは、なんとなく嬉しくも思う。

 デシャンボーが使うボールは、『TOUR B330S』。マット・クーチャーも使用するこのボールは、プロが要求する高い飛距離性能を持ち、軟らかい打感と強烈なスピン性能で、よりボールをコントロールするフィーリングを得ることが出来る。

 スネデカーや日本のツアー選手のように『TOUR B330X』を使うか、デシャンボーやクーチャーのように、『TOUR B330S』を使うかは、プロがボールに何を求めているかをうかがい知ることが出来る。『B330X』なら飛距離を重視し、しっかりとした打感を求めていると言えるだろう。

 スネデカーとデシャンボーは、10月20日から行われるブリヂストンオープンへの出場が決まっている。デシャンボーも先日、ウェブドットコムツアーで優勝しており、二人とも充実したコンディションで来日するだろう。そのプレーぶりが今から楽しみだ。

ブリヂストンゴルフ TOUR B330Xの詳細はこちら!(外部リング)

コヤマカズヒロ / ゴルフコラムニスト

雑誌・WEB媒体にレッスンなどのゴルフ記事を執筆。 99年に大手ゴルフショップチェーンの立ち上げに参画。 ゴルフギアに関しては、性能面はもちろん製造・流通まで 幅広い知識のある異色のライター。 1974年・広島生まれ

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