アイアンシャフトも“Made in Japan”に変更
『N.S. PRO MODUS3 PROTOTYPE SYSTEM3+』とは、いかにも長い名前だが、『MODUS3』のラインナップの中でも、発売されていないプロトタイプとなる。石川はフレックスXを使用している。シャフトの基本特性は、すでに発売されている『MODUS3 SYSTEM3 TOUR125』と同一ということだが、市販品とは熱処理を変化させているという。
ご存知のように『ダイナミックゴールド』は1980年に発売され、今もなおプロや中・上級者に圧倒的な使用者を持つ超ロングセラーシャフトだ。『ダイナミックゴールド』と同じような手元のしなりと粘り感を持つシャフトがないこともあり、一度馴れてしまうと、なかなかアイアンシャフトを変えられないゴルファーは多い。
そんな中で『MODUS3 SYSTEM3 TOUR125』は、『ダイナミックゴールド』に近いフィーリングで振れ、それでいて手元のしなりすぎを抑え、シャープに振りぬいていきやすいシャフト。石川遼もスイッチしやすかったのではないだろうか。
PGAツアーではヘンリック・ステンソンやセルヒオ・ガルシアが『MODUS3』を使用しており、全体としても『KBS TOUR』や『PROJECT X』など『ダイナミックゴールド』以外のシャフトが増えてきている。35年以上人気を博した『ダイナミックゴールド』も、ツアーでは少しづつ世代交代が起きている。今後もこの流れは続くだろう。
ここへ来て、石川のクラブセッティングはグっと理にかなったものになったと思う。後半戦も日本ツアーに参戦するなら、まだまだ勝利をあげそうだ。
