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石川遼の“復活優勝”を支えたギア変更とは?

text by kazuhiro koyama

配信日時:2016年9月8日 12時00分

ヘッドは日本未発売のドライバー“SUB ZERO”

『SUB ZERO』は『XR 16 PRO』よりもさらに低重心化されたモデル

『SUB ZERO』は『XR 16 PRO』よりもさらに低重心化されたモデル

 ドライバーのヘッドは、日本プロの際に使用した『キャロウェイコレクション』から『XR16 SUB ZERO ドライバー』に変更していた。キャロウェイの看板プロであるフィル・ミケルソンのリクエストによって作られたドライバーで、日本未発売のモデルになる。

 “SUB ZERO”とはマイナスの意味。重心位置が通常モデルよりも低いという意味で名づけられたという。『XR16』は現在、ノーマルの『XR16』と、より上級者向けで低重心の『XR 16 PRO』があるが、『SUB ZERO』はさらに低重心化を図り、『XR 16 PRO』を上回る低スピン性能になっている。

 簡単に言うと、パワーがある選手が強いボールで飛ばせるヘッドだと言える。アマチュア向きでやさしい『キャロウェイコレクション』からのスイッチは体調も回復して、よりしっかりとスイングできるようになった証だ。

 石川自身は「理想はバックスピン量2700回転くらいですね。トータル飛距離は低スピンのほうが出ますが、もっと全体的にアイアンのような球筋でフェアウェイをピンポイントにキャリーで落としていきたい。“280キャリーの300ヤードではなくて、290キャリーの300ヤード”目指したい」とコメント。このコメントからすると、『SUB ZERO』ドライバーへのチョイスはミスマッチにも見えるが、そこはこれからスイングの領域でクリアしていくのだろう。

 『XR16 SUB ZERO ドライバー』は、ノーマルの『XR16』がマット仕上げであるのに対して、光沢のある仕上げが特徴でTV中継ではつやのあるヘッドが映えていた。440ccのヘッドはかなりのディープフェースで、体積以上に小ぶりに見える。いかにも操作性が高そうでその点が石川の琴線に触れたのかもしれない。国内では在庫があれば、並行輸入ショップで購入できる。

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