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【UTシャフト】選びに終止符! アスリートの要求に応える、スチールとカーボンの複合シャフト

昨年、10月に発売された日本シャフトのUT用シャフト『N.S.PRO MODUS³ HYBRID』。スチールとカーボンを融合したという、全く新しい構造を持つこのシャフトの特性を検証。どんなゴルファーに向いているかをチェックしてみた。(text by Kazuhiro Koyama)

配信日時:2020年3月27日 13時29分

スチールとカーボンを複合した新世代のUTの専用シャフト『N.S.PRO MODUS³ HYBRID』
スチールとカーボンを複合した新世代のUTの専用シャフト『N.S.PRO MODUS³ HYBRID』

スチールとカーボンのメリットを融合したハイブリッド構造

多くのゴルファーにとって、ユーティリティ(※以下 UT。ハイブリッドも含む)はもう、手放せないクラブになっているのではないだろうか。

長い距離を地面からやさしく打てるだけでなく、パワーヒッターにとってはティショットのレイアップにも力を発揮してくれる。多少、ミスしても距離を稼げるし、ロングアイアンに比べると、格段にボールが上がりやすい。現代のゴルファーにとって、ゲームを組み立てる上で不可欠な存在になっている。

しかし、セットの中の1本として考えたとき、UTは、他のクラブとのバランスが崩れがちな側面もある。スチールシャフトを装着したアイアンと組み合わせたとき、純正カーボンシャフト装着だと、明らかにUTだけが軽くなりすぎる問題が出てくる。

では、アイアンと同じスチールシャフトを装着すれば、同じ流れで打てるかというとそうでもない。アイアンに比べて重心深度が深いウッド型UTにスチールを装着すると、重すぎたり、しなりすぎてトウダウンしすぎたりして、苦戦するケースが多いのだ。
では、80〜100g台の重量級カーボンはどうだろうか。純正カーボンより重く、スチールより軽くすることも出来る。重量フローとしては良さそうだが、実際のところ、これも意外と上手くいかない。重量のあるカーボンは、カーボンシートの枚数を増やして重量を出しているという構造上、どうしても肉厚が厚くなってしまうため、硬くなりすぎてしまい、スチールのようなシャフトのしなり感やつぶれ感を感じにくくなる。フレックスを軟らかくしても、肉厚から感じるフィーリングが他のクラブと違いすぎて、同じように打ちにくくなるのだ。

帯に短し、襷に長しとはよく言ったもので、UTのシャフト選びが難しいと言われるのも、このあたりに大きな原因がある。一見、解決不可能に見えるこの難問をクリアにしてくれそうなのが、昨年10月に発売された日本シャフトのUT用シャフト『N.S.PRO MODUS3 HYBRID Graphite On Steel Technology』、通称『G.O.S.T』だ。
スチールとカーボンのメリットを活かすには、複合しかなかったという尾崎氏

スチールとカーボンのメリットを活かすには、複合しかなかったという尾崎氏

「スチールにもカーボンにも、それぞれに良さがあり、またデメリットを持っています。それらを解消しようとしたときに、複合シャフトしかありませんでした」日本シャフト 営業部 尾崎りお氏)とメーカー担当が自信を見せるように、超軽量スチールシャフトにカーボン積層を複合するという新発想を持つこのシャフトは、まさにカーボンとスチールの良いとこ取りを狙ったものだ。

N.S.PRO 950GH』や『N.S.PRO MODUS³』を例に出すまでもなく、世界的に支持されているスチールとカーボンシャフトの両方に高い知見を持つ、同社の技術力から生まれたアイディアだと言えるだろう。

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