一方、日本選手のひとり、池田勇太のドライバーには三菱レイヨン『Diamana』のプロトタイプが装着されていた。特性は分からないが8月に発売されたばかりの同社の新製品『Diamana BF』にカラーリングが酷似している。『Diamana BF』は名シャフトとして高く評価されている“青マナ”の4代目の後継モデルとして登場したシャフトで、すでにゴルファーからの評判も良好のようだ。

　すでにこの夏から秋にかけて発売されるシャフトメーカーの新モデルが、男女のツアーで投入されている。先日『サマンサタバサレディース』で復活優勝を遂げた全美貞は、グラファイトデザインの最新シャフト『TOUR AD TP』をドライバーに装着していた。ツアーで非常に使用率の高い『TOUR AD DI』にも似た挙動ということで、すぐに使用に踏み切った選手も少なくない。長年使われていたロゴも一新され、清新な印象を受ける。

　USTマミヤの『ATTAS』からは8代目の『ATTAS PUNCH（パンチ）』が、男子ツアーでは『セガサミーカップ』から、女子ツアーでは『ニッポンハムレディス』からテストされている。3代目の『ATTAS 3』に似た手元のしなり感に特徴のあるシャフトだ。

　女子ツアーで高い使用率を誇るフジクラはまだ未発表ながら、『SPPEDER』の三代目となる『SPEEDER EVOLUTION III』がモデル別使用率1位になる試合も…。初代『EVO』の走り感を踏襲しながら『EVO2』で採用された先端技術を加えて、シャフトのしなりで大きく飛ばす機能を持っているという。ツアーでもすでに多くの選手が採用に踏み切っている。

　これから、日本ツアーも秋の陣を迎え、大いに盛り上がる季節だ。テレビ中継などで選手の使っているシャフトに注意してみるのも面白い。