最後のひと転がりで、令和最初の優勝
そんな中、宮本のようにジュニア時代から四半世紀もブリヂストンを使い続け、12勝もあげてきたことは並大抵のことではない。選手にとってもメーカーとってもだ。信頼という言葉では軽く感じさえする両者の絆がそこにはある。
強者が群雄割拠する最終日に、僅かな差で勝ち運を掴むことが出来るのは、そんな絆を大切に出来る選手ではないだろうか。最後まで誰が勝つか分からない混戦を制したのは、パッティングスタイル、ボールの変更など多くの取り組みが好転して、最後のほんのひと転がりで勝利を掴んだ宮本だった。そんな運気の流れを掴む人間的な強さがあった。令和最初の優勝にふさわしい、劇的な勝利だったと思う。