“貧打爆裂”ギアライター・篠原嗣典さんと同時試打レポ
篠原 「確かに長岡さんとは初めてですよね。しかも、試打レポをやりながらというのも珍しい。ボクは他の人と一緒に試打レポをすることがあまりないので、面白かったですよ。一番面白かったのは、やっぱり『RB TOUR』ボールのお互いの感じ方の部分かな。得に、ボクは貧打爆裂レポートと言っているくらいですし、HSは40m/sくらいですから。長岡さんはMAX50m/sでしたっけ? 同じボールを試打するにしても、結果も感じ方も変わりますもんね!」
だって、ボールが飛んでいる途中の抗力が減っていることなんて、我々には証明する手立てがないじゃないですか。メーカー側の言ったもの勝ち!みたいだからあんまり期待できなかったし、室内の弾道計測器でも飛んでる途中のものは証明できない。実際にラウンド試打レポするしかないなと…」
篠原 「長岡さん、いきなり本音ド直球すぎませんか? ボクが親ミズノ派なのは知ってるでしょ?」
筆者 「まぁ……。でも、実際に【C-Dimple】の効果は感じられましたか?」
筆者 「なるほど。スピン量が減って打ち出しが低いと確かに普通はキャリーが減りますからね…。でも、篠原さん、ボクが見る限りではめちゃ綺麗なストレートボールでけっこうキャリーを稼いで見えましたけど?」
篠原 「とにかく球が強いんですよ。ミズノの説明では、抗力が減るとボールの推進力が増して、強弾道になってキャリーが伸びるとありますよね? その説明のとおりじゃないですかね。長岡さんの印象はどうです?」
二人とも球が強くなった。でも、それよりスピンが…
今日は途中で新しい『PHYZ』ドライバーの試打もしたじゃないですか。自分のエースよりロフトもはるかに大きいし、HS38m/sの人向けのRシャフトのドライバーですから、ボクが打つと普通は吹け上がるはずなんです。でも『RB TOUR』も『RB TOUR X』も両方とも前に前に伸びていくんですよね。冬の重い空気を切り裂く感じで飛ぶ結果になりました」
篠原 「そう! このボール、曲がらないよね? 何というか、棒球と感じたのはそれもあるのだけど、スピン量が少ないというか、特にサイドスピンが少ない感じでターゲットに突き進む感じがするんですよ」
筆者 「はい、同感です。でも……」
篠原 「あれ? なんか悪〜い目つきになりましたけど、また、いつもの過激発言しようとしてます?」
でも……このボール、アイアンとかウェッジになると、異常にスピン量が多くないですか? ラインが出しやすくて、“これは付いただろッ!”という自信のショットが、ピンの手前ということが多かった(泣)
それに午前中の凍ったグリーンでも、カーンと行かずに何度も止まったのには驚きましたもん。あと、手前のピンを攻めた時に、“よっしゃ、付いた!”と思ったら、PWなのに強烈バックスピンでグリーンから出ていったのにはマジでビビりました…(泣笑)」
妻といつもこのコースなので、絶対に奥に落ちただろうな……というショットがグリーンに残っていて、スピン量は感じたよね。もしかすると、長岡さんほどのバックスピンではなくとも、誰でもバックスピンがかけられるかも。ウェッジを使う温かい時季が楽しみ(笑)」
筆者 「え、篠原さんの奥さんって、いつも止まらない感じですか? けっこう、アプローチ得意なのかな?と見ていたんですけど。女性でなかなか、あのファーストバウンドの噛み方って見ないなぁって…」
篠原 「いや、女性でヘッドスピードも遅いですし。スピンで止めるなんてことは、今まであまり経験がないと思いますよ。これ、多分ツアーボールの中でも一番スピン性能が高いんじゃないかなぁ〜」
筆者 「ボクもそう感じました。むしろ、圧倒的な1位じゃないですか? 『プロV1x』や『Z-STAR』と比べても、上だと思いますけど…」