同社の狙いはこうだ。
「NEW『スリクソン Z565 TGドライバー』はスリクソンならではのアスリート感はそのままに“よりつかまる高弾道”をコンセプトに開発しました。シリーズ最軽量、最大トルク設計の『Miyazaki Melas II(メラン II)』シャフトや、視覚効果で安心感を与えるチタングレーのヘッドなど、従来のスリクソンZシリーズと比較して、よりボールが上がる、よりつかまる、より振りぬけるドライバーとして、新たにラインアップに加えました」
ネーミングにある『TG』とは、おそらくチタングレーの略で、トレンドに敏感な男心をくすぐる。昨年末にライカカメラが『ライカQチタングレー』で新カラーをアピールしているし、マツダの新型SUV『CX-5』も“マシーングレー”との濃いめグレーの新色が大好評。メタリック感があり、塊感や造形を際立たせる効果を持つグレーカラーリングは、金属製工業製品のトレンドだといえるだろう。
そういえば、ライバルのタイトリスト『917D2&D3』も、クラウンを前作のブラックからグレーに変えて好評を博している。天下のダンロップがまさかここを意識したとは思えないが、「とにかくつかまりやすくて簡単に上がる、波動で飛ばせるヘッド」とのこと。アスリートライクなカッコイイ見た目ながら、実はやさしいというのは、見栄を張りたいゴルファー心理をうまく突いている。この記事を読んだ人には「クラウンがグレーの最新ドライバーは大概やさしい」とバラしておく。