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HONMA酒田工場に見る妥協なき“ものづくり”〜品質管理と組み立て編〜【TANABEE試打番外編】

HONMA酒田工場に見る妥協なき“ものづくり”〜品質管理と組み立て編〜【TANABEE試打番外編】

配信日時:2013年10月11日 13時12分

クラブの組み立て作業も全て職人による手作業で行われる
クラブの組み立て作業も全て職人による手作業で行われる (撮影:ALBA)
 第3回は「品質管理と組み立て編」。ここまでは製品の開発から製造における本間ゴルフの妥協なき“ものづくり”について語ってきました。今回は製造されたクラブが商品として世界に発送されるまでの過程に注目。厳しい品質管理や組み立てのこだわりに注目して見ていきたい思います。

本間ゴルフではクラブの美しさや性能はもちろんですが、耐久性も非常に重要視されています。酒田工場内では何千何万回にも及ぶ打球テストや最新のウェザーマシーンを使用した耐久性テストなど様々なアプローチでクラブの耐久性をテストします。これほど厳しいテストを重ねる根底にあるのは、どんな厳しい状況下でも最高のパフォーマンスを発揮するクラブを作りたいという理念です。これらの耐久性に関するデータも日々蓄積され、今後のクラブ開発に生かされます。

 厳しい検査をクリアしたクラブは職人たちの手によって細かな工程を経ながら組み立てられます。組み立て作業は一見すると出来上がったヘッドをシャフトに接着して、グリップを装着するだけの簡単な作業と思う人もいるかもしれません。しかし「本物を作る」という理念のもとでは最後の仕上げこそ重要な意味を持ってきます。真に美しく、高性能のクラブに仕上げるために細かな工程にまで本間ゴルフのこだわりがありました。

 まずは組み立ての前にグリップが重量別に選別されます。グリップなど同じモデルであっても完全に同じ重量ではなく、1g程度の重量差が存在します。しかしこの1gを無視するとクラブのバランス等を調整する場合に大きな誤差となってしまう可能性があるのです。細かい点ですが、こういった作業から本間ゴルフの妥協なき姿勢が感じられます。

 その後、組み立てに入りますが特徴的なのは最初の作業としてシャフトにグリップを装着することです。一般的には先にヘッドがシャフトに装着され、その後でグリップが装着されるのが普通です。ではなぜこのような方法が取られるかというと、“より正確にバランスを調整できる”から。先の作業でグリップは重量別に選別されていますが、クラブヘッドの重量にも誤差が生まれます。そんな中でクラブのバランス等、スペックを統一するには1つずつ重量を調整して接着しなければいけません。かなり手間のかかる作業ですが、本間ゴルフではこれらの作業を全て職人による手作業で行われます。

 このようにクラブを製造する様々な工程が人の手、しかも熟練の職人による作業で行われることが酒田工場の1番の特徴であり、1番のメリットだといえるでしょう。まずは1度本間ゴルフのクラブを手に取り、そしてできれば試打してみることをおススメします。

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