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HONMA酒田工場に見る妥協なき“ものづくり”〜企画・開発編〜【TANABEE試打番外編】

HONMA酒田工場に見る妥協なき“ものづくり”〜企画・開発編〜【TANABEE試打番外編】

配信日時:2013年10月7日 17時19分

本間ゴルフが誇る酒田工場、クラブの研究開発から製造までを一貫して行うことができる
本間ゴルフが誇る酒田工場、クラブの研究開発から製造までを一貫して行うことができる (撮影:ALBA)
 今回は本間ゴルフが誇る酒田工場を見学してきました。16万3000平方メートルという広大な敷地の中に387名の従業員が働く酒田工場ではクラブの企画やそれに基づく性能研究、そしてデザインから製作までの工程が一貫して行われており、各工程にそれぞれ“名匠”と呼ばれる職人を配置することでゴルファーのあらゆる要望に正確かつ迅速に対応しています。今回は番外編ということで酒田工場を見学することで見えてきた本間ゴルフの妥協なき“ものづくり”について語っていきたいと思います。

 第1回は「企画・開発編」。本間ゴルフでは一気通貫の製造体制のメリットを最大限に生かしたヘッド・シャフトの一体設計から新製品の開発がスタートします。企画・コンセプトが決定するとヘッドの開発に入りますが、ここでは熟練のデザイナーがパーシモンの木片や専用の合金を削り出すことでウッドやアイアンヘッドのマスターモデルを作成します。この作業はデジタル処理によってできないことではありませんが、ほんの1削りにまでこだわった美しい「かお」は人の手によってしか作れません。これまで素材の変化やヘッドの大型化など様々なクラブ進化の歴史の中で腕を磨き、経験を重ねてきた職人の感性が最大限に生かされ、本間ゴルフの代名詞とも言える美しい「かお」のヘッドに仕上がるのです。

 またヘッドのマスター作りと並行して最新のデジタル技術を駆使した構造的な開発も進められていきます。この時、職人の作るヘッド形状では企画の求める性能が成立させられないことも少なくありません。そういう場合は責任者同士の話し合いによって美しい「かお」と企画に沿った性能が高い次元で両立するポイントが模索されます。本間ゴルフのクラブ作りに対する理念は「本物を作る」こと。そのため、この両者による話し合いは一切妥協することなく続いていきます。このデザイナーとデジタル開発者のせめぎ合いによる“匠とデジタルの融合”が本間ゴルフの妥協なきものづくりの第一歩となっています。

 このようにしてヘッドのマスターモデルが完成すると、X線や超音波を使用した厳しい品質検査が実施、また反発係数などルールに適合しているかも工場内でしっかりとチェックされます。続いてシャフトを装着された試作品は酒田工場内にある研究センターに運ばれ、最新の打撃試験ロボットと弾道計測システムを使用したテストが実施されます。研究段階でどのような球筋を生み出すか幾度もシミュレートされていますが、ロボットの一定したスイングでどのような球が飛び出すか、データを収集すると共に研究者たちは実際の弾道を目で確認します。

 これらの過程が何度も繰り返され、改良が重ねられたものが本間ゴルフの新製品として世に出ていくことになります。

 製品に関する情報は本間ゴルフ公式HPを参照。

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