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HONMA酒田工場に見る妥協なき“ものづくり”〜シャフト編〜【TANABEE試打番外編】

HONMA酒田工場に見る妥協なき“ものづくり”〜シャフト編〜【TANABEE試打番外編】

配信日時:2013年10月9日 12時54分

本間ゴルフを語る上でシャフト作りの歴史は欠かせない
本間ゴルフを語る上でシャフト作りの歴史は欠かせない (撮影:ALBA)
 第2回は「シャフト編」。本間ゴルフの新製品開発はヘッド・シャフトの一体設計からスタートします。それは本間ゴルフがカーボンシャフトを研究開発し、自社生産できる施設を所有しているからこそできることです。そこで今回は本間ゴルフのシャフト作りにかけるこだわりについて見ていきたいと思います。

【関連リンク】本間ゴルフのクラブ開発の秘密とは

 まずはカーボンシャフトができるまでの工程を見ていきましょう。使用されるカーボンシートはシャフトの設計図どおりに裁断され、続く工程でマンドレルと呼ばれる金属の棒にカーボンを巻きつけられていきます。この時、様々な形に裁断されたカーボンを設計図どおりに何重にも巻いていきますが、巻く途中、カーボン間に少しでも空気が混入するとシャフトの耐久性や性能に大きな影響を及ぼします。シャフトを巻く作業は非常に繊細で専門的な作業ですが、酒田工場では高い経験値を持つ熟練の職人が1つ1つ巻き上げることで高い品質を保っています。

 巻きつけ後のカーボンは熱処理が加わえられ硬化。さらに機械による粗研磨とサンドペーパーを使用した研磨で表面の凸凹が綺麗に落とされて、塗装が綺麗にのりやすい状態に仕上げられます。注目すべきは各工程において本間ゴルフ独自のこだわりが存在することでしょう。熱処理の温度は長年の研究データから導き出された最適な温度が設定されますし、粗研磨の機械は独自に開発したオリジナルの機械です。またサンドペーパーを使用した研磨では水の中で行われますが、少しでも仕上げを良くするために不純物のない“純水”を使用するなど、独自のこだわりは各工程の細かな部分にまで及びます。本間ゴルフの「本物を作る」という理念が象徴されているように感じました。

 研磨された後は「シゴキ塗装」という手法で塗装されていきます。「シゴキ塗装」は塗膜を薄くした上で強度や美しさも同時に実現するために最適な手法ですが、その工程もまた非常に繊細です。そのためこの工程も熟練の職人による手作業で1本1本仕上げられていきます。これらシャフトの研磨から塗装に至るまでの全ての過程はシャフトをできるかぎり美しく性能に優れたものに仕上げるために一切の妥協なく進んでいくのです。そして最後にモデル名がプリントされるとシャフトは完成となります。
 
 職人が細心の注意を払って仕上げ、厳しい検査体制で品質管理されたシャフトは本間ゴルフのものづくりを象徴する一品だと言えるでしょう。

 製品情報は本間ゴルフ公式HPを参照。

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