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『TW-U』試打インプレッションin酒田工場研究センター【TANABEE試打番外編】

『TW-U』試打インプレッションin酒田工場研究センター【TANABEE試打番外編】

配信日時:2013年9月27日 20時55分

本間ゴルフのユーティリティアイアン『TW-U』、今回は実際に芝の上から試打
本間ゴルフのユーティリティアイアン『TW-U』、今回は実際に芝の上から試打 (撮影:ALBA)
 今回は番外編として本間ゴルフが誇る酒田工場クラブ内にある研究センターにて同社ユーティリティアイアン『TW-U』を試打しました。研究センターは370ヤードの広大な敷地にしっかりと管理された芝が張られたドライビングレンジです。最新鋭の打球マシーンと弾道解析機が完備され、ここでは日夜プロトタイプクラブの性能テストが行われ、同社のより良い製品開発に生かされています。

 また同社契約プロがフィッティングを行う場所でもあります。実際に芝の上からボールを打つことはもちろん、ベント芝のグリーンやバンカーも完備され、フィッティングする上で最高の環境が整っています。今回は同社のご好意により、契約プロと同じく芝の上から『TW-U』を試打させていただきました。

 まずは見た目ですが、本間のクラブらしくシャープな美しい「かお」です。ユーティリティアイアンでは通常のアイアンとは違った独特の「かお」をしたモデルも時々見かけますが、『TW-U』は美しいアイアンの「かお」をそのままにユーティリティとしてのやさしさをプラスしたクラブという印象です。ネックはややグースで、つかまりの良さそうな印象を受けました。また特筆すべきはアドレス時のすわりの良さです。ユーティリティアイアンはワイドソールゆえにすわりがあまり良くないことも多いですが、『TW-U』はその課題をしっかりクリアしています。

 このようにゴルファーが求める感性的な要素を満たした『TW-U』ですが、マレージングステンレス鋼をフェースに使用して反発性能をアップ、また10gのタングステンネジを装着して重心深度を深めるなど性能面でも様々な工夫が凝らされています。

 早速試打を開始。最初はロフト21度(#3)シャフトにN.S.PRO950GHを装着したクラブを使用しました。まず注目はその抜けの良さです。「かお」が良いのでアイアンと同じようにダウンブローにヘッドを入れやすく、しかもインパクトからフォローにかけてソールが滑るように抜けていきます。研究センターの芝はフェアウェイより少し長い状態でしたが、この抜けの良さならラフからでも使えます。また意図的にフックやスライスも打ってみましたが、スイング軌道が変わった状態でも抜けの良さは変わりませんでした。ユーティリティアイアンのワイドソールではスイング軌道を変えると少し突っかかる感触があるものですが、『TW-U』にはそれが全くありません。やさしさを追求したユーティリティアイアンでこの操作性の高さは大きな武器になるでしょう。

 球質としてはスピンの効いた高弾道になりました。比較として同じロフトで同じシャフトを装着したユーティリティウッド『TW717 UT』を試打してみましたが、こちらは前に突き進むような強弾道。球の高さも『TW-U』と比較するとやや低めで、明らかな特性の違いを実感することができました。大別すると操作性を求めるなら『TW-U』、飛距離を求めるなら『TW717 UT』というところでしょうか。コースや個人の特性に合わせて選択しましょう。

 今度はロフトは同じ21度でカーボンシャフトVIZARD UT850を装着した『TW-U』を試打しました。VIZARD UT850はキックポイント中調子で重量82g、クラブ総重量にするとN.S.PRO950GH装着時より約17g軽くなります。実際に振ってみるとやはり軽く感じました。そこでHSを普段よりも3から4m/sほど落として振ると、ボールはやさしくつかまえて楽に高さを出すことができました。ドライバーのHSが40m/s以下の人にはこのカーボンシャフトがちょうど合います。

 今回は弾道解析機がないため、飛距離やHSなど詳細なデータはありませんが、私の通常のスイング(ドライバーでHS47〜8m/s程度)で200ヤードの看板をキャリーで超えました。推定飛距離は210ヤードから215ヤード、飛ぶクラブというよりロングアイアンだけどやさしく安定した距離を打てるクラブというのが私の感想です。ショートウッドやユーティリティウッドが上手くコントロールできないという人や3番アイアンをセッティングに入れたい人などにおススメの1本です。

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