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“ドラコン”はアマチュアが上位独占 近大1年の奥優芽は驚異の311ヤード! 15歳の後藤あいも294ヤードのビッグドライブ

YouTube内で配信された18番パー5における“勝手にドラコン大会”。優勝者は311ヤードで、2位が295ヤード!

所属 ライター
臼杵孝志 / Takashi Usuki

配信日時:2024年9月26日 09時00分

高校1年の後藤あいが294ヤードかっ飛ばした
高校1年の後藤あいが294ヤードかっ飛ばした (撮影:福田文平)

<Sky レディースABC杯 2日目◇25日◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6645ヤード・パー72>

大会特別協賛「Sky株式会社」のYouTube公式チャンネル2で2打目が池越えの名物ホール、18番パー5で全選手のティショットがライブ配信された。118人による“ドラコン”はアマチュアが3位までを独占。トップは311ヤードを飛ばした近大1年の奥優芽で、2位は同じく近大4年の江河鈴の295ヤード、3位には7月の「関西ジュニア」を制した兵庫・松蔭高1年の後藤あいが294ヤードで続いた。プロでは4位の森彩乃の279ヤードが最高で、5位は松田鈴英の275ヤードだった。

2週前のプロのドラコン上位3人の飛距離【写真】

プロの試合は初出場だった15歳の後藤は「最初はめちゃくちゃ緊張して、自分のプレーができるか心配だった」とコメントは初々しいが、一番得意なクラブというドライバーを握れば、プロを圧倒し続けた。18番は「8割くらいの力で振った」とフェアウェイのど真ん中に着弾。残り175ヤードの2打目を6番アイアンでピン左1.5メートルに2オンさせ、イーグル逃しの楽々バーディ。トータル1アンダーの30位で決勝ラウンドに進んだ。

ティショットをマン振りしなかった理由は、方向によっては約310ヤード前後で前方の池に入るから。恐るべき15歳は「飛ばそうとかはまったく思っていない。何も考えずに振っているだけです」とサラリと話した。神戸市出身で、ゴルフ好きの父・一浩さんに練習場についていったのがきっかけで、3歳からゴルフを始めた。小学5年のときにはツアー通算5勝の穴井詩らの師匠・石井雄二プロの指導を仰ぐようになって、天賦の才が一気に開花した。

「最初のころは体も小さく全然飛ばなかった」と話すが、1年間で10センチ以上も伸びた中学時代に飛距離もグングンと伸びた。身長が165.5センチとなった現在のドライバーの平均飛距離はキャリーで掛け値なしの260ヤード前後。ヘッドスピードは45m/s、ボール初速は65m/sを優に超える。データ的にはツアー屈指の飛ばし屋で知られる姉弟子の穴井と遜色はなく、石井プロも「まだ成長期なので体に負担のかかるハードなトレーニングはさせていない。焦らず、じっくり行こうと後藤選手にも話している。ただ、本当によく飛びます」と将来性に太鼓判を押した。

311ヤードを記録した奥も将来有望だ。「飛ばすだけじゃダメなんですよね。18番もパーなんで」とトータル9オーバー・110位の予選落ちに下を向いたが、近大入学後のトレーニングの成果でスケールアップ。ドライバーの平均飛距離は「250ヤードくらい」と答えたが、横からすかさずゴルフ部女子主将でもある江河が「270ヤードは飛びますよ。彼女が入学するまでは私が一番だったのに」と笑いながら話した。同じく予選落ちした江河は初挑戦だった今年のプロテストに失敗。大阪桐蔭高で1年先輩の山下美夢有を目標に、「来年は必ず合格したい」と誓った。(文・臼杵孝志)

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