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制度変更後初となるプロテスト 不合格者たちはどこへ行く?【記者の目】

制度変更後初となるプロテスト 不合格者たちはどこへ行く?【記者の目】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2019年11月9日 13時00分

今なお続く漫才日本一を決めるイベント『M-1グランプリ』ができたとき、結成から10年以下という出場規定が設けられた(現在は満15年以内に延長されている)。この理由について創設者は「諦めるきっかけをつくるため」と話した。もしかしたら明言はしていないが、今回のプロテストの制度変更にはそういった側面があるのかもしれない。

それにちょうど制度変更のタイミングということで、今回はアマ資格を放棄している不合格者が多数出たが、今後はアマチュアとして出場した不合格者のところで述べたとおり、減っていくこととなるだろう。そうなれば自然と“ツアー難民”は減っていく。

「合格できなかった選手が悪い」、「ここで合格できない選手はツアーでも活躍できない」といった意見もあるだろう。プロゴルファーの世界は実力主義。甘やかす必要は全くないと思うが、問題は制度変更のタイミングだ。日本ツアーがダメでも、せめて海外に多くの選択肢を残すような配慮をしてもよかったのではないか。日本で行われている唯一の米国女子ツアー「TOTOジャパンクラシック」の週だからといって、台湾ツアーのQTと同週に開催するのはいかがなものだろうか。もしくはステップ・アップ・ツアーの下に3部ツアーを作るなど何かしらの救済をすべきだったと思う。

そんな大きなプレッシャーの中で、トップ通過を果たしたイ・ソルラ(韓国)をはじめ山路晶や田中瑞希、はたまたアン・シネ(韓国)といった合格した“元・単年登録選手”たちには拍手を送りたい。また、制度変更の都合上、1学年下の選手と一緒に初受験となってしまった安田や西村優菜、吉田優利といった選手たちも素晴らしかった。そんな門出を祝う場所で、合格者よりも不合格者の今後が気になってしまうプロテストだったことが非常に残念でならない。(文・秋田義和)

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